二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン 第十章開始 ( No.299 )
日時: 2011/04/13 18:38
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 3GsmIGqB)

あらすじ
オーストラリアに入るなり姿を現したオシリス。
宿命のバトルが幕を開ける。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ジャローダ、宿木の種!」
ジャローダは小さい種をハガネールに飛ばす。
その種がハガネールにぶつかると、大量の蔦が生え、ハガネールに絡みついた。
この蔦は相手の体力をじわじわと削り取っていく。
しかし、
「ハガネール、龍の息吹!」
オシリスの指示で、ハガネールは龍の力のこもった炎を自分に向けて放つ。
その力によって、蔦は焼け、宿木の種の力が消えてしまった。
「やるじゃねえか。だったら次は…ジャローダ、目覚めるパワー!」
ジャローダは体の周りに不思議なパワーを集める。完全に溜まったところで、それを一気に解き放つ。
ハガネールはその体の大きさ故に避けきれず、目覚めるパワーを受けた。
秀夜のジャローダの目覚めるパワーは炎技。効果は抜群だ。
「その図体の大きさじゃ、攻撃を避けるのは難しくねえか?」
秀夜が挑発する。
「もとより耐久型のポケモンなのでな。この程度の攻撃二、三発で倒れるほど弱くは無いのだよ!」
対するオシリスは自信を持って言い返す。そして、攻撃の指示を出す。
「ハガネール、ダイヤブラスト!」
ハガネールは咆哮する。それと共に青白い結晶を出現させ、それを飛ばしてくる。
「ジャローダ、ロイヤルバーン!」
ジャローダも大きく叫ぶ。自然の力を最大限吸収し、一気に解き放って爆発を引き起こす。
双方の技が激突した。
ダイヤブラストもロイヤルバーンも爆発系統の技なので、相打ちになるともの凄い爆発を引き起こすのだ。
爆発音と共に、、煙と爆風が巻き起こされた。
(この煙が消えたときがチャンスだ…)
秀夜は様子をうかがう。煙が晴れた瞬間にロイヤルバーンを繰り出す。
煙は徐々に晴れ、だんだん向こうが見えるようになってきた。
(来た!)
秀夜はロイヤルバーンの指示を出そうとして、急に声を止める。
そうしなければならなかったのだ。

何故ならば、ハガネールはそこにいないからだ。

「何…だと…?」
秀夜の実力と頭の回転の速さは特筆ものだ。
しかし、秀夜は突然の事に焦り状況の把握が若干遅れた。
もし秀夜が焦っていなければ、次にどうするべきかを瞬時に予測し、指示を出せたはずだ。
そしてすぐに分かったはずだ。
ハガネールが地面の下にいると。
そして、その若干の遅れはハガネールが奇襲を仕掛けるには十分すぎる時間だった。
「飛び出せ、ハガネール!」
秀夜が指示を出そうとするほんの一瞬先に、ハガネールが地中から強烈なタックルをジャローダにお見舞いした。
効果は今ひとつといえども、威力はそうとうなものだ。
しかし、これで秀夜の心に火がついた。
「…へっ。相手がOだからと、心の奥で少々軽く見てたようだな」
秀夜は顔を上げる。戦いを楽しむ戦士のような笑みを浮かべ。
「伝説ポケモンを八体倒した俺の力を、見せ付けてやるぜ」

続く