二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン (オリ技を募集。) ( No.30 )
- 日時: 2010/11/16 21:15
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: e7NtKjBm)
あらすじ
ヴァーミンガムの弱点を利用し、賭けバトルを仕掛ける秀夜。
秀夜はラグラージ、ヴァーミンガムはネクロシアを繰り出す。
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「ネクロシア、悪の波動!」
「ラグラージ、ハイドロポンプ!」
お互いの技が激突する。威力は互角で、両方消滅した。
「お前の力ではな、俺っちの相棒にダメージを与える事も至難の業だぜ?」
ヴァーミンガムは薄ら笑いすら浮かべる余裕があるらしい。ナメやがって…
「俺だってな、ポケモンリーグ準優勝の腕前があるんだぜ! ラグラージ、ハイドロポンプ!」
ラグラージが再び水を撃つ。
「何度やっても無駄だ! ネクロシア、悪の波動!」
再び技が激突する。
(くそ、このままじゃラチが開かねえ…だったら!)
秀夜は作戦を変えた。スピードで翻弄する作戦だ。
「ラグラージ、疾走の舞だ! ネクロシアの周りを回って相手をかく乱させろ!」
疾走の舞は猛スピードで動き回ることが出来る技だ。しかも攻撃後にはスピードが上がる。
もっとも、使い続けると混乱するので、使いすぎは禁物だが。
ラグラージが相手をかく乱させる。ネクロシアは戸惑っているようだ。
「回り続けたままハイドロポンプだ!」
動き回ったまま水が飛んでくる。ネクロシアはどこから飛んでくるか分からず、遂にラグラージの技が命中した。
「くっ、なかなかやるな? だったら俺っちも本気を出すかな」
ヴァーミンガムは不敵な笑みを浮かべる。
「へっ、こっちのラグラージはスピードも上がってるんだ、そう簡単には当たらないぜ!」
秀夜がそう言うと、ヴァーミンガムは顔を歪めて叫んだ。
「ネクロシア、催眠術!」
「何っ…」
秀夜にもこの反撃は予想外だった。
ネクロシアの目が大きくなるように見える。
どんどん巨大化し、ラグラージを睨みつけた。
次の瞬間には、ラグラージは完全に眠っていた。催眠術にまんまと掛かってしまった。
「くそ…ラグラージ、起きろ!」
だが、一向に起きる気配がない。
「ハハハハハ! 俺っちの勝ちだ! ネクロシア、まずは悪の波動!」
ネクロシアの手から悪のオーラが放たれる。無残にもラグラージに命中した。
「頼む、ラグラージ! 起きてくれ!」
やはり起きそうな気配は無い。もう、駄目か…
「俺っちにバトルを挑むこと自体間違ってたんだよ。もう諦めな。さてネクロシア、ぼちぼちとどめだ!シャドークロー!」
黒く輝くネクロシアの爪がラグラージを襲う。もう駄目だ…
「ラグラージ!」
秀夜は目を瞑った。
しかし、何も聞こえない。
しばらくして聞こえたのは…
「な…馬鹿な!」
ヴァーミンガムの驚く声。
そう、秀夜の視線の先にいたのは、倒れたラグラージの無残な姿ではなく、ネクロシアの手を片手で受け止め、もう片方の手で相手の動きを封じ、ただ相手を睨みつける、威厳の溢れた姿だった。
続く。