二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン 第十章開始 ( No.302 )
- 日時: 2011/04/20 21:47
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 1Enbe91p)
あらすじ
オシリスとの激戦。
その最終決戦は、秀夜の勝利で幕を閉じた。
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「おい、オシリス」
まだ悔しそうに俯いているオシリスに、秀夜は呼びかける。
「約束だぞ。俺たちを襲うのはやめてもらうぞ」
対して、オシリスの返す言葉は小さく不機嫌そうだった。
「…それはあくまでも『私は』の話だ。私は所詮Oであるからな」
そうかよ、と秀夜は適当に返す。
後は石碑を探すだけだ。シドニー辺りにでも行って探してみようか、と思った秀夜だが、
「おい。ありゃ何だ」
斬人が指差す遠くの陸。
そこには、こちらに走ってくる大量の人影と砂埃が。
「何だありゃあ!?」
目のいい秀夜には分かる。あの人たちはB・S団の服装をしていない。
となると…B・S団に支配されていた一般人としか考えられないが、しかし何であんなに走っているのかが分からない。
「あれはオーストラリアの先住民だ」
突然オシリスが言った。
「私はこの国を支配していた。おそらく先住民の中の誰かが隠れて見物してたんだろう。で、私が負けたものだから、住民はお前たちを恩人として迎えようとしてるんだろう」
これはまずい。
秀夜たちは基本身を隠して行動している。見つかって騒がれれば、B・S団に狙われる危険が高まる。
さらに、秀夜たちは一刻も早く世界を救いたいという願いがある。あまり道草は喰いたくない。
そして、もし世界を救った後、世界の救世主などと騒がれてはひとたまりも無い。
秀夜たちはもとの生活を望んでいる。別に拝まれたいなどとは思っていないのだ。
「くっそ、よりにもよって…」
秀夜は必死に考える。
すると、オシリスが下っ端たちに指示を出した。
その指示で下っ端たちは突然秀夜たちに襲い掛かった。
驚いたのは秀夜たちだ。何しろ、先ほど約束を交わしたばかりだ。
「てめ…ッ!約束が…」
「うるさい、黙ってろ!」
オシリスは鋭い言葉で京を黙らせる。しかし、オシリスは秀夜たちを襲わせてはいなかった。
オシリスは六人にB・S団の下っ端のローブを着せたのだ。
「お前たち、シドニーへ行くといったな。私たちは今から飛んで移動する。シドニーにも行ってやるから、ついて来い」
それだけ言うと、オシリスは群衆に大声で叫ぶ。
「私を倒したものたちは去ってしまったぞ! 私はこの国を解放する! 後、シドニーには爆弾を仕掛けていた。今から取り除くから、シドニーには寄るでない!」
オシリスは秀夜に協力してくれたのだ。
しかし、
「私はお前たちに協力したわけじゃない。お前たちがボスに早く会えるように、ボスに協力をしているのだ。間違えるな」
秀夜はオシリスに対してニヤリと笑った。オシリスは顔を背けただけであった。
シドニーには早めに着いた。
「さ、とっととどっか行け。お前の顔などもう見たくない」
オシリスは暴言を吐き捨てたが、その顔はどこか笑っているようにも見えた。
秀夜は再び笑い、六人は石碑を探す。
五分もすると見つかった。魚座攻略戦の始まりだ。
「よし、行くぞ!」
秀夜たちは石碑の中へ乗り込んでいく。
続く