二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン ( No.305 )
日時: 2011/04/23 20:22
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 1Enbe91p)

あらすじ
オシリスの協力により、難を逃れた六人。
石碑も見つけ、中へ乗り込んでいく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
周りの石は藍色に光っている。
何だかんだ言って、既に三分の二も攻略している。
「秀夜さん、今回は魚座ですけど、誰で行くんですか?」
綾が訊いてきた。
「そーだなー。水タイプだろうから、久々にライボルト使ってもいいかもなー」
正直、秀夜のライボルトがここまであまり活躍していないので、花を持たせたいという気持ちはある。
ちなみに、今の所秀夜の手持ちは五体である。


大広間に着いた全員が、あっと驚いた。
部屋の中央にはきれいな湖(結構深そう)があり、真ん中に小島がある。
その上には、藍色の結晶があった。
「ってことは水中戦か…またラグラージか」
最近ラグラージの出番が多い気がする。回復はしているので、体力に問題は無いだろうが。
老人は秀夜の近くの岸にいた。
「魚座のポケモン、ピスケイル様を蘇らせるぞ。準備はいいな?」
「はい、お願いします」
秀夜の返事を聞き、老人は何かを唱える。
途端に結晶が動き出した。結晶は小島を離れ、湖に沈んでいく。
数秒の沈黙。
そして、水中から『何か』は現れた。

「グギャアアアアアアアアアアア!」

その魚の体は濃い青色で、大きくがっしりした体格をしている。
胴体の見た目は小柄のクジラのようである。
しかし、ピスケイルの一番の特徴は顔だ。
まず目を引くのが、上下合わせて八本生えた長い鋭牙。さらに、短い牙が四本生えている。
口も大きく、人間なら一呑みしてしまいそうな大きさ。
目はギョロ目で、充血している。
「何だコイツ…」
何だか勝てそうな気がしなくなってきたが、倒さなければ世界を救えない。
「よし、またお前だ。頼むぞ、ラグラージ!」
何だかもう秀夜のポケモン代表の座をジャローダから奪い取ってしまったようなラグラージ。
今日もやる気は一杯だ。
「よし、行くぞ! ラグラージ、まずはアームハンマー!」
ラグラージは水面に体を出しているピスケイルに向かって、拳を放つ。
ピスケイルの額に命中し、ピスケイルは水の中へ潜る。
水がきれいであり、水面上でもポケモンの動きが見えるので安心だ。
「ラグラージ、追え!」
ラグラージもピスケイルを追って湖に飛び込む。
「ハイドロポンプ!」
ラグラージは大量の水を噴出し(見えないが)、ピスケイルを狙う。
水の中なので見えないが、衝撃波は効くはずだ。
ピスケイルは衝撃を避け、ラグラージのほうへ向き直る。
大口を開け、水ごと飲み込んでラグラージに迫ってくる。
「かわして頬にアームハンマー!」
ラグラージはピスケイルの噛み付きを横にそれて避ける。
間髪いれず、拳をピスケイルに叩き込む。
が、ピスケイルがえらから、飲み込んだ水を排出した。
その水流によって、ラグラージは押し戻されてしまう。
そこに、ピスケイルが尾びれをラグラージに叩き付ける。
ラグラージは体勢を整えていなかったため、避けることが出来なかった。
「くっそ、ラグラージ、いったん上がって来い!」
この時、秀夜はあることに気付いた。
中央の小島のほかに、所々足場がある。
要するに、水中戦にこだわる必要は無い。
「よし…すまないラグラージ。いったん戻ってくれ」
秀夜は上がってきたラグラージを戻す。
(足場がある以上、もうコイツ以外に無い!)
「久々にお前の出番だぜ、ライボルト!」
本当に久し振りにライボルトが出てきた。
おそらく、カニ座のキャンサル以来だろう。
「よし…このバトルは勝てる。絶対勝てる!」

続く