二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン ( No.306 )
- 日時: 2011/04/26 22:47
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 8lk4Kr5o)
あらすじ
恐怖の魚座ポケモン、ピスケイル戦開幕。
足場に気付き、秀夜は勝ちを確信してライボルトを出す。
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相手が代わった事をピスケイルも気付いたらしい。
ぐんぐん水面へ上がってくるのが見える。
「へっ、自分から電撃浴びに来たのかよ。ライボルト、ピスケイルが出てきたら十万ボルトだ!」
ピスケイルはぐんぐん上がってくる。そして水上に飛び出した。
とたんに高電圧の電撃を浴びた。
ピスケイルは悲鳴のような大声をあげ、再び水の中へ潜っていく。
するとピスケイルの姿が見えなくなった。
足場の下へ潜り込んだらしい。
(何だか嫌な予感がする…ここはライボルトを移動させよう)
「ライボルト、右の足場へ飛び移れ!」
ライボルトは素早く跳び、別の足場へ移動する。
その瞬間、バガァァン! と音がし、さっきまでライボルトがいた足場が砕け散る。
その足場は魚の口の中へと消えた。
ピスケイルは足場の浮き島ごとライボルトを飲み込もうとしたのだ。
しかし、秀夜は動じない。
そもそも、秀夜の作戦は極めて簡単だ。
綾や斬人などなら勿論、馬鹿な平治や京でも思いつくであろう攻撃法。
水中に電撃を与えれば、電撃は水中に広がり、感電するに決まっている。
ピスケイルが水の中へ潜った。
「ライボルト、水中に雷!」
ライボルトは十万ボルトを超える、必殺の電撃を水中にぶち込む。
電撃は水中で広がり、ピスケイルにも電撃は伝わる。
ピスケイルは水タイプ。電気技は効果抜群だ。
しかし、電撃をまともに受けたわけではなく、ピスケイルはまだ動いている。
最後の力を振り絞って、ピスケイルは水中から全力突進する。
足場ごとライボルトを飲み込もうと、大口を開けて地上のライボルトに突っ込む。
「ライボルト、ジャンプだ!」
ライボルトは大きく飛び上がる。
その直後、ピスケイルが飛び出し、今度は足場を丸呑みにした。
尾びれで水面を蹴り、さらに上へ飛び上がってライボルトに迫る。
「よーし、ライボルト、その口の中に雷を叩き込め!」
ライボルトは雷にも匹敵する必殺の電撃をもう一発、ピスケイルの口の中へ放った。
ピスケイルはそれを飲み込んだ。
直後、ピスケイルが水面に落ちる。痙攣し、最後に大きく断末魔を上げ、ピスケイルは動かなくなった。
秀夜の勝利だ。
「よおおおおおし!」
ライボルトをなでようとしたが、感電しそうなので言葉でライボルトをねぎらう。
「やったな秀夜!」
「あと三体ですよ!」
京と綾がトップで走ってきた。後の三人も来る。
老人が呪文をかけると、ピスケイルは青色の珠となった。老人がそれを秀夜に手渡す。
「次は南アメリカ地方、アルゼンチンに行くとよい。水瓶座のアクリオンがおぬしらを待っているじゃろう」
次は南アメリカに飛ぶ事になる。
確かそこには、大悟さんたちの「レジスタンス」の本拠地もあった気がする。
「おい由衣、また大悟さんに会えるかもよ」
秀夜がそう言うと、由衣の表情は一瞬で変化する。
「本当? やったああああああ! 大悟様ー、待ってて下さいねー!」
とりあえず、次はアルゼンチンだ。
その頃、ヤルタもL、N、P、Q、そして多数の下っ端を引きつれ、レジスタンス討伐のためにアルゼンチンへ向かっていた。
「ふん、もっと強者を引き連れて行けば楽に勝てるのではないか」
「まーまーやめようよロスト。ヤルタ様はわざわざ僕たちを抜擢してくれたんだから」
「頑張りましょう、皆さん!」
ロスト、ノック、ピアスが気軽に話す中、本気モードに突入しているクエストとヤルタ。
「ヤルタ様、アルゼンチンはもうすぐですよ」
「うむ。お前たち、準備は良いか! 密かに着陸、奴らの本拠地を探り、一斉に夜討ちを仕掛けるぞ!」
後ろから『了解!』と大人数の声が聞こえた。
B・S団と反乱軍の大激突となるレジスタンス攻防戦が、今始まろうとしていた。
第十章 完
第十一章に続く