二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン 参照2000って夢だよな ( No.322 )
日時: 2011/05/04 12:13
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: qBNewIT8)

あらすじ
ヤルタからの刺客クエストは、中々の曲者。
一方では、ヤルタ対梓&金髪の女性のバトルも始まっていた。
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結果から言おう。
戦線に参加しようとしていた大悟に向かって、いきなり勝負を挑んできたレイン。
大悟対レインのバトルは、またしても大悟の圧勝に終わった。
大悟は、今度は青い岩で武装されたような岩・虫ポケモンのアーマルドを出し、コーシャンの連続攻撃をものともせず、最後はダイヤブラストで止めを刺した。
「何故だ…何故勝てない…ボスを除けば僕ちんはB・S団一位の頭脳派だぞ!」
地団太を踏むレインに、大悟は視線を向けると、
「簡単なことだ。ポケモンの腕が違うからだよ。頭脳だけでポケモン勝負は決まらない」
軽く言い放った。
「くっそ、覚えてやがれ! いつかテメエを叩きのめしてやるからな!」
ありきたりな捨て台詞を吐き、レインは去っていった。
「楽しみにしてるよ。ま、君の執念深さは認めざるを得ないね」
去っていくレインの背中に、大悟は呼びかける。


「ランクルス、サイコショック!」
「ハブネーク、ヘドロ爆弾!」
さっきから二十分以上秀夜とクエストは戦っている。
クエストは無理に勝とうとはしていない。あくまでも時間を稼ぐため、少しでも戦いを長引かせようとしているのだ。
「あれ、最初の大口はどうしました?」
挑発するだけの余裕もあるクエスト。
「てめえ、真面目にぶつかって来やがれ!」
慣れないバトルの展開に、少し苛立ちを覚える秀夜。
おそらくクエストはこういうバトルを何度も展開してきたのだろう。
しかし、ここで秀夜は閃いた。
(まてよ、正面からやったら簡単に避けられる。なら話は簡単だ、多方向から一度に攻撃すればいい!)
「よし、ランクルス、サイコショックを色んな方向に放て!」
ランクルスは念波をバラバラに放った。
あるものはカーブし、あるものは放物線を描き、あるものは直線的に、多方向から念波がハブネークに襲いかかる。
「全ては避けられないでしょう、避けられるだけ避けなさい!」
ハブネークは身をひねり、次々と念波を避けていく。
だが、途中で遂に念波が命中した。
「相手を休ませるな! シャドーボールだ!」
ランクルスは続けざまに影の弾を四発放つが、
「この程度は問題ないのですよ! ハブネーク、反撃ですよ! アイアンテール!」
ハブネークはまたも素早く起き上がり、白く輝く尻尾を振るう。
影の弾を次々と切り裂き、ランクルス本体にも狙いを定める。
今度は斬るのではなく、突き刺すように。
ランクルスに命中し、その体が仰け反る。
しかし秀夜は怯まなかった。一瞬の隙を見つけた。
「ランクルス、渾身のサイコショック!」
カウンターのタイミングで、ランクルスは念波を最大にして放つ。
今度はまともに命中した。効果は抜群だ。
「ハブネーク、大丈夫ですか! こちらも行きますよ、火炎放射!」
ハブネークはまだ起き上がる。鎌首をもたげるが、
「遅えんだよ! サイコショック!」
再びランクルスは、念波を波動状にして打ち出す。
攻撃しようとしていたハブネークに命中し、ハブネークはその場に倒れた。
しかしクエストの表情にに悔しさや残念さは表れない。ハブネークを戻すと、
「バトル開始から二十三分経過ですよ。十分な時間稼ぎになりました。それでは、これにて!」
クエストは、ボードで空高く飛び上がっていった。


梓は、金髪の女性と共にヤルタと戦っていた。
金髪の女性のポケモンは、青い龍、ガブリアス。梓は、立派な髭に、首にある毛皮、そして尻尾にあるもう一つの顔が特徴の、キリンリキの進化系、フォリキーを出してヤルタと戦っている。
一方のヤルタのポケモンは、黄色いドラゴン、ドラドーンに、浮き袋をつけた、橙色のイタチのようなポケモン、フローゼル。
「ガブリアス、流星群!」
「フォリキー、シグナルビーム!」
ガブリアスは流星の如き波動を、フォリキーは赤と緑の不思議な光線を打ち出すが、
「恐れるに至らん! 二人とも避けろ!」
ドラドーンとフローゼルは、難なくその攻撃を避け、
「ドラドーン、龍の舞、フローゼル、ブルーレイ!」
龍の舞は、名前の通り舞って攻撃とスピードを上げられる技、ブルーレイは、水のオーラに包まれて水・氷技の威力を上げられる技だ。
「そこから龍の波動とスターフリーズだ!」
ドラドーンは龍の力を波動に変えて撃ち出し、フローゼルは星型の氷の氷塊を放つ。
フォリキーの龍の波動が命中し、ガブリアスは氷塊を避けようとジャンプしたが、氷塊が大きく、避け切れなかった。
「フォリキー! くっ、中々やるな…」
「相当強いわね。流石B・S団二位…」
だが、梓も金髪の女性もまだあきらめていない。
負けじと、それぞれのポケモンに指示を出す。

続く