二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン 参照2000って夢だよな ( No.329 )
日時: 2011/05/06 22:05
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: qBNewIT8)

あらすじ
レジスタンス攻防戦も、終盤に差し掛かる。
B・S団の戦力がどんどん崩れていく中、ヤルタが驚異の力を見せる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
決着が付いた。
ドリュウズのドリルライナーがまずフタチマルに激突し、フタチマルが吹っ飛ばされる。
そのフタチマルがミロカロスにぶつかり、ミロカロスが体勢を崩した。
その隙を逃さず、フライゴンがドラゴンクロー、ドリュウズがドリルライナーを決めた。
「あれえ、これってB・S団ピンチ的なパターンじゃね?」
負けたはずのノックだが、割と口調は気楽だ。
ロストはそれには答えず、由衣の方を向き、
「貴様のドリュウズ、攻撃力が凄いな。どうやって育てた?」
意外にも敵のポケモンの育成に感心しているようだ。
「(ちょっとロスト、何で敵の、しかもこんな子供のポケモンに見入ってんのさ!)」
ノックが耳打ちするが、ロストは無視。
「えへん、とことん技に磨きをかけたんだよ!」
そして自慢する由衣。
「由衣、行こうぜ。秀夜たちが気になる」
珍しく真面目な京が由衣の腕を掴み、走り出す。


そして下っ端軍同士の戦いも決着。
最後はピアスvs平治の戦いになり、平治が激戦を制した。
「あーもう! なーんーでーヤルタ様はあたしを主将にしたのーッ!」
ピアスが叫んでいるが気に留めない。
「平治さん行きましょう。他の皆を手助けしないと!」
「ああ、そうだな。秀夜たちが無事かどうかも気になるしな」
平治と綾も走り出す。


これが最後の一組。ヤルタvs金髪の女性だ。
「今度は決めるわよ。ガブリアス、ドラゴンクロー!」
ガブリアスが龍の力を込めた赤い爪で切りかかる。
しかし、龍の舞によってスピードが上がっているドラドーンは、ひらりとかわし上空へ飛び上がる。
「確かにそのガブリアスの攻撃力は侮れん。しかし当たらなければどうということは無い! エアスラッシュ!」
ドラドーンは上空から空気の刃を放つ。
次々とガブリアスはそれを避け、こちらも空中に飛ぶ。
しかし、
「予想通りだ! エアスラッシュ!」
ドラドーンがすかさず空気の刃を放つ。ガブリアスは避けきれず、刃を食らった。
ガブリアスが落下していく。
「これで終わりだ! 龍の波動!」
落下中のガブリアスに向け、ドラドーンが龍の波動を放つ。
だが、金髪の女性の表情は変わらない。
「あまり私をなめないでもらいたいわね! 反撃よガブリアス! 流星群!」
この体勢でガブリアスは、龍の力を最大に放つ。
難なく龍の波動を貫き、残りがドラドーンに命中する。
「何ッ!?」
突然の反撃に驚くヤルタ。
しかし、ガブリアスも地面に激突する。ガブリアスは起き上がったが、ダメージは大きい。
「どうやら、次の一撃で最後のようね…」
「そのようだな」
お互いに緊張感が高まる中—

ピピピピピピピ!

ヤルタの腕の時計型電話から音が鳴る。
ヤルタは少し顔をしかめ、
「すまないが、少し待ってくれたまえ」
そう言って電話に出る。
「はい、ヤルタだが」
『ヤルタ様ですか。こちらはクエストですよ』
秀夜と先ほど戦った、落ち着いた女の声。
「今バトル中だ。用があるなら率直に言え」
ヤルタが促すと、
『では率直に言います。B・S団戦力、全滅しました』
少しの沈黙。更に追い討ちをかけるように、クエストの言葉が。
『更に、軍が乗ってきたボード、全て破壊されました』
ヤルタは黙り込む。黙ってドラドーンをボールに戻す。
金髪の女性が何か言おうとするが、ヤルタは気にしない。
「クエスト。N、L、P、Rは集まっているか」
『はい』
「下っ端は置いていく。全員ドラドーンに乗って帰るぞ」
『はっ!』
ヤルタは電話の通話を切る。
そして金髪の女性に言う。
「こちらの戦力は尽きた。私というより、B・S軍の負けだ。よって、私たちは撤退する」
金髪の女性の返事を待たず、ヤルタは再びドラドーンを出し、飛び上がっていった。
その時、
「ふう。やっと終わったぜ」
物陰から斬人が出てきた。
「斬人! 何やってたんだ?」
そう言って、秀夜が駆け寄る。
「B・S団のボードの破壊だよ。数が数だからな…ヘルガーとサザンドラでも時間がかかったよ」
疲れたように息を吐く斬人。
レジスタンス攻防戦は、こうして終結した。

続く