二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン (オリ技を募集。) ( No.33 )
日時: 2010/11/18 17:49
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: e7NtKjBm)

あらすじ
催眠術を掛けられ、絶体絶命のラグラージ。
ネクロシアが襲い掛かり、もう駄目だと思ったが、一向に倒れた気配はしない。
目を開けると、威厳溢れた姿で、ラグラージは立ち上がっていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ラグラージ! 目を覚ましたのか!」
ラグラージは首を縦に振るが、秀夜の方を向かなかった。
今のラグラージの視線は、自分にとどめの一撃を刺そうとした敵、ネクロシアだけを見据えていた。
そして、心で思っていた。お前をぶっ倒す、と。
「くそっ、まだ立ち上がる力が残っていたとは…」
ヴァーミンガムの悔しそうな声が聞こえる。秀夜は勝ちを確信した。後はとどめを刺すだけだ。
「よーし、ラグラージ! そいつを絶対放すんじゃねえぞ! そのまま、最大パワーでハイドロポンプだ!」
待ってましたとばかりに、ラグラージは壮大な量の水をネクロシアの顔面目掛けて思い切り発射した。
ネクロシアは悲鳴のような甲高い声をあげ、数メートル吹っ飛び、近くの木に叩きつけられた。
「ネクロシア! …ちっ、負けたか…」
ヴァーミンガムは悔しそうに舌打ちをし、秀夜の方を見る。
秀夜は勝ち誇った表情で、ヴァーミンガムの方を向いた。
「約束どおり、仲間を放し、乗り物を置いて帰ってもらうぞ」
冷たく言い放つ。
「ハハハハハ! 久々に楽しいバトルだったが、今回は俺の負けだ。このまま引き下がろう。また二十四時間後にここに来るから、それまでに逃げるんだな!」
ヴァーミンガムは笑うと、秀夜に檻の鍵を投げ、そのまま歩いて去っていった。

秀夜が檻の鍵を開けると、一番最初に飛び出してきたのは京だった。
「てめえ、何が『俺を信じろ』だ、この野郎!」
京は笑いながら怒っていた。他の仲間も檻から出てきた。
「皆すまない。俺の不注意があったばかりに、お前たちをこんな目に合わせてしまった…」
「いいんですよ。最終的にこうして檻を開けれたのは秀夜さんの実力じゃないですか?」
綾が微笑む。その笑顔は、落ち込みかけた秀夜の心をぐっと楽にしてくれた。
「さて、じゃあ早速星座ポケモン攻略に行こうぜ!」
京が急かす。
「まあ待て。まずどこを攻略していくか決めるぞ。綾、地図を貸してくれ」
地図を受け取り、六人は秀夜の開いた地図を見る。
世界各国に星座マークがある。すると—
「あれ、日本にもあるじゃんかよ?」
それに気付いたのはこのグループ一の兄貴肌、沖田 平治だ。
「マジで? お、ほんとだ! 峰遠(ホウエン)地方の南、沖縄地方にマークがあるぜ?」
京も気付いた。秀夜が書かれた文字を読む。
「何々…『サソリ座を司る伝説のポケモン、スコーピア、ここに眠る』か…」
秀夜の脳がフル回転する。
「よし…皆、まずはサソリ座を攻略する。異論はないな!」
第一攻略を決め、皆に訊く。
「おおーーーーっ!」
皆が一斉に拳を掲げる。
「よし、決まりだ。まずは、目指せ沖縄だな!」

第一章 完
第二章に続く