二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン 参照2000って夢だよな ( No.337 )
- 日時: 2011/05/14 15:22
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: qBNewIT8)
- 参照: 後4、5章でこの小説も終わるんだなあと思いました
あらすじ
レジスタンス攻防戦終結。
B・S団の戦力が尽きたため、秀夜たちの勝利となった。
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構成員たちが、残されたB・S団の下っ端を捕らえてきた。
「大悟君、この人たちどうする?」
金髪の女性が大悟に訊く。大悟に対して「大悟君」と呼べるのはこの人しかいない。
「とりあえずB・S団の情報を知っている限り聞きだしましょう。その後は—」
少し大悟は考え、
「…改心して、こちらで働いてもらおうかな」
そう大悟が言った直後(もちろん大悟は真面目な考えを述べたつもりだ)、構成員たちが声を上げる。
「それは無理ですよ! こんな奴らが更生出来るわけありません!」
「処刑ですよ処刑! それ以外ありえませんよ!」
批判の声が次々と飛ぶ。
しかし大悟の表情は変わらない。
「少なくとも彼らは下っ端だ。強制的に入団させられたのかもしれないし、下っ端が反乱しても怖くない」
大悟はそう言って、構成員のリーダー格に指示する。
「こいつらを基地へ連れて行け。脱走しないように閉じ込めておきなよ」
リーダー格は不満げな表情を隠しきれなかったが、大悟に反論はし辛かったのか、構成員たちに指示した。
その頃秀夜たちは、大悟たちとは違う所にいた。
斬人がさっき石碑を見つけたというので、そこに向かっているのだ。
「ほら、ここだ」
斬人は壊れたテレビの陰に隠れている所を指差す。
そこには、おなじみの例の石碑が。
スイッチを押すと、石碑が動いて、いつものように地下への入り口が現れる。
「よし、行こうぜ」
六人は中へ乗り込んでいく。
石版は水色に輝いている。
「それにしても俺たち凄くないか? 後三体で世界救えるんだぜ?」
今更ながら京が言った。
「B・S団の本拠地に乗り込まないといけないけどな」
秀夜は適当に返す。
十二星座を設置する黄道台はB・S団が持っているのだ。
しばらく進むと、大広間に出た。またいつものような空間だ。
中央に老人がいるのも一緒だ。
「水瓶座のポケモン、アクリオン様はいつでも蘇らせられる。準備はよいか?」
老人が訊いてくる。
「はい、お願いします」
秀夜は返事する。
老人は頷き、呪文を呟いた。
途端に、結晶に穴が開いた。赤色で、黄色の縞が入った壺が地面に落ちる。
続いて細かい穴が開く。そこから水が漏れ出し、壺の中に落ちていく。
水が止まると、結晶は割れ、破片の一部が壺の中に入った。
そして、アクリオンは現れる。
突如、壺の中の水が浮き上がり、人型の上半身を形作った。
ちょうど壺から上半身だけ出ているような形となり、右手には水で出来た槍を、左手には壺の蓋を盾として持っている。
結晶の破片は、右目となって現れ、左目はない。
その姿はまさに水で出来た騎士だ。
対する秀夜は、
「相手はどう見ても水タイプ。よし、頼むぞジャローダ!」
緑の大蛇、ジャローダだ。
秀夜はすぐに攻撃を指示する。
「行くぜ! ジャローダ、ロイヤルバーン!」
ジャローダは大きく叫ぶ。緑の爆発を起こし、衝撃波でアクリオンを攻撃する。
しかし、アクリオンは盾で難なく攻撃を防ぐ。
アクリオンが(水瓶ごと)動いた。槍をかざし、迫ってくる。
「動きを止めるぞ! グラスボンバー!」
ジャローダは再び叫んだ。
ここに植物は無いものの、地上の植物の根を伸ばし、上からアクリオンを絡め取る。
ところが、蔦はアクリオンの体を捕らえられない。
体が水で出来ているため、蔦が体を通り抜けてしまうのだ。
アクリオンが飛び上がり、水の槍を突き刺す。
ジャローダが仰け反る。効果は今一つではあるが、見た感じ結構効いている。
「要するに、物理系は一切無効って訳か。へっ、面白いじゃんかよ」
秀夜は笑う。これくらいで諦めたりはしない。
続く
時間空いたんで更新しました