二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン 参照2000って夢だよな ( No.338 )
日時: 2011/05/15 18:36
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: qBNewIT8)
参照: 後4、5章でこの小説も終わるんだなあと思いました

あらすじ
水瓶座の騎士アクリオンは、物理系等の技を無効化する強敵。
秀夜は策を思いつくのか…?
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「だったらこれしか無いだろ! ジャローダ、ロイヤルバーン!」
ジャローダが自然の力で爆発を起こす。その衝撃波でアクリオンを襲う。
しかし、アクリオンはまたしても盾で衝撃波を防御し、再び槍を構えて突進。
直後、槍が光りだした。
「この光は…メガホーンか! もう一発ロイヤルバーンだ!」
ホーンは角なのだが関係ない。
迫ってくるアクリオンに対し、ジャローダはもう一撃緑の衝撃波をぶつける。
今度は盾で防御が出来ないアクリオン。とっさに槍で衝撃波をなぎ払うが、メガホーンは解け、少しの隙が生まれる。
そして柊 秀夜はそういう隙を逃さない人間だ。
「三度目の正直! ロイヤルバーン!」
すかさずジャローダが三度目となる緑の衝撃波を叩き込んだ。
今度は当たった。アクリオンの腹部に命中し、アクリオンを押し戻す。
ザリザリザリ! と瓶が地面と擦れる音が響く。見た感じ、ダメージもあるようだ。
「畳み掛けるぞ! エナジーボール!」
ジャローダは、今度は自然の力を爆発ではなく弾に変えて打ち出す。
対するアクリオンはすぐに体勢を戻す。
緑の弾を盾で弾き、再びメガホーンを繰り出す。
「さっきと同じだぜ! ロイヤルバーンだ!」
ジャローダは緑の衝撃波でアクリオンを迎撃する。
しかしアクリオンは今度は飛び上がって衝撃波を避ける。
槍を構えなおし、上から突き刺そうとメガホーンを構え、急降下。
「やべえぞ。エナジーボールだ!」
上空に向けて緑の弾を放つジャローダ。
しかし、ロイヤルバーンより威力が低いため、メガホーンで破られてしまう。
メガホーンがジャローダを捕らえた。
ジャローダが衝撃で後ろへ飛ばされる。効果は抜群だ、かなりのダメージだろう。
「ジャローダ! やれるか?」
ジャローダは頷くが、今のダメージは相当なものだ。
アクリオンは最初の位置へ戻り、再び槍を構えて突進してくる。次にあれを受けたら終わりだろう。
「この局面を打破するには…あれしかねえ! 頼むぜジャローダ、グラスボンバー!」
ジャローダは渾身の力を振り絞って、大きく叫ぶ。
天井から蔦が出現、アクリオンに襲い掛かる。
(だが、あれではアクリオンを捕らえられない。よーし、だったら…)
秀夜は閃いた。
「ジャローダ、奴の盾と瓶を捕らえるんだ!」
蔦の動きが急に変わる。ジャローダが蔦を操っているのだ。
蔦は、突進するアクリオンの盾と瓶に絡みつき、ついにアクリオンの動きが止まった。
どうやら、体が水ではあるが、瓶からは出られない作りらしい。
「よーしジャローダ、最後だ! 一撃頼むぜ! ロイヤルバーン!」
ジャローダは待ってましたとばかりに、思い切り自然の力を溜め込む。
いっぱいに溜まったところで、それを一斉に放出、アクリオンに向けて衝撃波を放った。
アクリオンは渾身の力で、槍で蔦の一本を切り、更にその槍で衝撃波を弾こうと構える。
しかし、襲ってきた衝撃波の威力は先ほどとは桁違いだった。
特性「しんりょく」によって、ジャローダの草技の威力は格段にアップしているのだ。
ロイヤルバーンが、構えた槍ごとアクリオンを捕らえ、吹っ飛ばした。
アクリオンは地面に激突し、水の体は崩れ、ただの水溜りとなって倒れた。
「よっしゃあああああ!」
秀夜はガッツポーズを決める。
「最後の一撃、かっこよかったじゃんかよ!」
平治が真っ先に賞賛する。他の皆も最後のロイヤルバーンがかなり印象に残ったらしい。
老人の呪文により、アクリオンは水色の珠となり、秀夜に手渡される。
「次の十二星座ポケモンの居場所はエクアドル。山羊座のカプリルドがお主らを待っておる」
次の目的地はエクアドルだ。
しかしその前に、秀夜たちはレジスタンスの基地に戻る。
この後は、B・S団撃退祝いの宴会だ。


B・S団の戦力は大幅に消えた。
ヤルタは、勝つために大量の下っ端をアルゼンチンに連れて行っていた。
その下っ端がまとめて消えてしまったのだ。地味ながらB・S団にとってはかなりの痛手なのだ。
「まさか、あの軍で敗北するとは…」
そして今ヤルタは仲間からすごい罵声を浴びている。無視しているが。
『何やってんのお前? あれだけの軍で攻め込んで敗北すること自体有り得ないのに、あれだけの下っ端軍を失った? ハッ、馬鹿もいいとこね』
通信相手はキセノン。
『大体さ、お前さあ、Yだからって—』
ヤルタは通信を切る。
切られた方では、キセノンがため息をつく。
「あーあ、ヤルタ怒っちゃったよ。じゃ…アタシが潰しますか。この空中アジト、『マザー』の力を使ってね」
キセノンはアジトを動かす。
空中アジト『マザー』は動き出す。アルゼンチンに向かって。
秀夜たち六人を、叩き潰すために。

第十一章 終了
第十二章に続く