二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン 第十二章開始 ( No.342 )
日時: 2011/05/21 18:18
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: V/GuWnD/)

あらすじ
襲い来る下っ端たちを次々と倒していく秀夜たち。
秀夜たちが目指すのはキセノンの部屋だ。
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「白那さん、全然敵が来ないっすね」
「ここまで敵と遭遇しないと逆に罠のような気がするのですが…」
白那に着いてきているのは京と綾だ。
京はリラックス気味だが、綾は緊張を緩めない。
「おそらく向こうに集中しているはずよ。あの四人組なら大丈夫だとは思うけど、こちらも急ぎましょう」
白那はそう言って歩くスピードを速める。
京と綾も後に続き、スピードを上げた。


しばらくすると下っ端が来なくなった。
「おいおい、こっちが二手に分かれてることバレたか?」
後ろから聞こえたのは平治の声。
「分からねえ。もしかしたら戦力が尽きたのかもしれないしな」
こちらの目的が気付かれていない事を祈りながら秀夜が言う。
とはいっても、下っ端はかなりの数が送り込まれてきていた。
あれくらいの数を撃退したのなら、戦力が尽きたと考えられなくも無い。
少し道が広くなった。周りの実験器具はこのスペースには置いていない。
不思議に思いつつも秀夜たちがそこを通り過ぎようとした、その時だった。
壁に突然四角い穴が開き、大量のポケモンが現れた。
現れたポケモンはゴルバット、ドーミラー、ギアル、ヤブクロン。それぞれが大軍だ。
「今度はポケモン軍かよ! 出て来い、ライボルト!」
「秀夜、助太刀するぜ! 出番だテペトラー!」
「よーし、じゃあ私も! 頼むよ、ドリュウズ!」
「…出て来い、ヘルガー」
四人のポケモンがそれぞれ登場。
「ライボルト、広範囲に十万ボルトだ!」
「テペトラー、スフィアーロール! なるべくたくさんのポケモンを捕らえろ!」
「ドリュウズ、なぎ払い破壊光線!」
「ヘルガー、ダークロアー」
それぞれ前、左、後、右に向けて、それぞれの必殺技が放たれる。
前方のポケモンは痺れて地面に落ち、左方のポケモンは水の球体に閉じ込められ、後方のポケモンは強烈な光線を浴び、右方のポケモンは闇の衝撃波に吹き飛ばされた。
所要時間、わずか三分。
「軽い軽い。さ、次いこうぜ」
秀夜たちはポケモンをボールに戻し、先へ進もうとする。

刹那、両壁が正体不明の爆発で吹っ飛んだ。

「何だ!?」
思わず声を上げる秀夜。
対して、返ってきたのは女の声。
「はあーい、侵入者さん。御機嫌よう」
出てきたのは謎の人間だった。
体は真っ黒なローブで覆われ、口元は赤い布で隠され、手には悪趣味な模様とB・S団のシンボルマーク。肌が全く見えない所はヤルタと同じだった。
「アタシはB・S団第三位、Xの称号を持ってるキセノン。これ以上アジト壊されるの見てらんないし、お前らが来るまで待ってるの嫌だから、こっちから来ちゃいました〜」
称号は『X』。並みの相手ではない。
(まさかここまで強いのが現れるとは予想外だったけど…こっちの目的はあくまで時間稼ぎだ、やってやろうじゃねえか)
「そのためだけにわざわざここの壁破壊したんだからね? とっとと始めるわよ、ポケモン勝負。一応言っとくけどお前が負けた瞬間にそこの床に穴が開いてお前ら下に落ちるからよろしくね☆」
まさかのサバイバル。しかしこちらは粘れば勝ちだ。
負ける気がしない。
「上等だ、やってやろうじゃんかよ」

続く