二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン ( No.350 )
- 日時: 2011/06/03 22:10
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: cebg9jtM)
- 参照: もう六月ですね。夏の小説大会までもうすぐです
あらすじ
謎の銀色のオーラを発生させたユニサス。
ポケモン図鑑を見れば、そこにあったのは「ジオインパクト」という謎の技だった。
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「ジオ…インパクト…?」
秀夜はこんな技の名前など聞いたことが無い。
だが、強力な技である事は何となく想像できる。
そして、今のままで戦っていたのではどの道ユニサスは敗れる。
一か八か、この技に賭けるしかない。
「ユニサス、ジオインパクト!」
銀色のオーラをまとったまま、ユニサスはいななき、駆け出す。
もの凄い速度でカプリルドに近づき、銀色のオーラで強化された突進でカプリルドに激突した。
カプリルドは再び吹っ飛ばされる。
「かっけえ…!」
秀夜は思わずこの技に見とれていた。この技、高威力な上にかなりかっこいい。
カプリルドはまだ立ち上がる。
今度はあごと胴体、尻尾の、計十二本の氷の刃を発射した。
「ユニサス、雷だ! すまないが消せなかった分は耐えてくれ!」
ユニサスは角から強烈な電撃を放つ。
氷の刃は六つ消え、残った六つはユニサスを襲った。
それでも、ユニサスは耐えた。
「よおし、よくやった!」
秀夜が叫ぶ。
ついにカプリルドも動き出した。大きく跳ね、尻尾の氷の塊を巨大化させ、上空からユニサスを押しつぶさんと迫る。
「来るぞユニサス! こっちも全力で迎え撃て! 最大パワーでジオインパクトだ!」
ユニサスは再び銀色のオーラで全身を覆い、カプリルドに向かって突撃。
お互いが敵目掛けて突撃、必殺の大技が激突。
ズガァァァァァン!! ともの凄い爆発が巻き起こる。
「うおおおおっ!」
秀夜は爆風に負けまいと耐える。後ろで六人も爆風を耐えているのが見える。
煙が消えると、立っている一体のポケモンと、倒れた一体のポケモンがいた。
立っていたのは、金色の立派な角を額に生やした、純白の角馬ポケモンだった。
ユニサスの、勝ちだ。
「よおおおおし!」
秀夜は大きく叫んだ。
「柊君、あのジオインパクト、もの凄い威力だったわね!」
白那が秀夜に呼びかける。
「本当ですよ! あの技、何だったんですか?」
珍しく綾も興奮してる様子だ。
老人の呪文により、カプリルドは水色の珠となった。それが秀夜に手渡される。
「最後の射手座ポケモン、サジタリアはメキシコに眠っている。最後の一つ、頑張るのじゃ」
老人からも応援された。
「そういえば、メキシコは中立区域だったはずよ」
ふと白那が言った。
これは嬉しい。B・S団との戦闘が避けられるのは結構大きい。
「よーし、最後は射手座のサジタリアだ! 頑張っていこうぜ!」
キセノンを乗せた救命カプセルは、飛行途中で例のボードとなった。
「ふう、まさかアタシがこれに乗ることになるとはねー」
独り言を呟き、ふと思い出したように嫌そうな顔をし、腕時計型リミッターを取り出す。
「はあーい、こちらキセノン。アジト破壊されました☆ じゃあ切るね」
『待て待て待て待て待て! 待て! 詳しく説明しろキセノン!』
珍しい反応を見せる連絡相手は、ヤルタだ。
「やだ♪ じゃーね」
『おい、待てと—』
キセノンは通話を切った。
そして、
「…さーて、メカニックはあのミサイル、何個作り上げたかしら?」
彼女の本性である、邪悪な黒い笑みを浮かべた。
第十二章 完
第十三章に続く