二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン 第十三章開始 ( No.353 )
- 日時: 2011/06/11 19:23
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: cebg9jtM)
- 参照: 細かく切った葱に鰹節と醤油をかけて食べたときの美味しさは天下一品
あらすじ
戦闘は互角の展開。
しかし、サジタリアが放った光の弓矢で、ランクルスが大ダメージを受け…
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ランクルスは辛うじて起き上がった。
「くっそ、一旦回復だ! ヒーリングアロー!」
ランクルスは無数の光の鞭を出現させ、その鞭でサジタリアを攻撃する。
光の弓矢は反動があるらしく、サジタリアは動けずに光の鞭の攻撃を受けた。
とりあえずランクルスは回復する。しかし次に光の弓矢が直撃すれば、ランクルスは耐えられないだろう。
サジタリアは矢を三本セットし、弓を引く。
矢の先は紫色だ。毒が仕込んであるのだろう。
「大丈夫だ! 受け止めろ!」
ランクルスは三本一気に掴み取る。
このランクルスの特性はマジックガード。毒になったところでダメージを受ける事は無いのだ。
「サイコパンチだ!」
矢を投げ捨て、ランクルスは波動のパンチを放つ。
対して、サジタリアは矢を五本放ち、さらにまた五本放った。
最初の五本でパンチが弱まり、次の五本に粉砕される。五本の矢の勢いは衰えず、そのままランクルスへ向かう。
「迎撃だ! サイコショック!」
ランクルスは念波を実体化させ、矢を打ち消す。
「もう一度だ!」
さらに無数の念波を作り出し、サジタリアにぶつける。
サジタリアは炎の矢を放って念波を相殺、さらに炎の矢を五本放つ。
しかしどう見てもランクルスに届きそうに無い。実際、それはランクルスに届かず、地面に刺さる。
しかし、それはサジタリアの戦略だった。
炎が燃え上がり、ランクルスの視界を阻み、行動も制限させる。
「くっそ、打ち消すぞ! サイコショックだ!」
ランクルスは念波を実体化させて発射し、炎を吹き飛ばす。
視界が開けた時、サジタリアは行動に出ていた。
光の矢をセットし、まさに放つ直前だった。
「やばいぞ! サイコパンチだ!」
動きの鈍いランクルスは、基本的に技を避けることには長けていない。
相手の技は打ち消すか受け止めるしかないのだ。
ランクルスは今度は腕を振って、勢いをつけた波動のパンチを放つ。
同時に、サジタリアは必殺の光の弓矢を放つ。
しかし、ランクルスの波動のパンチは、やはり光の弓矢には勝てない。
少々競り合ったものの、すぐに破壊されてしまう。
「サイコショック!」
秀夜はこの矢を打ち消そうとは思っていなかった。
とことん勢いを弱め、威力を下げさせ、耐えさせる、そういう考えだったのだが、
ランクルスは、見るからにサイコショックよりも強力な念波を身に纏っていた。
「何だ?」
秀夜は思わず思考を止めていた。
しかし矢は向かってきている。技名を確認している場合ではない。
「やるしかない! ランクルス、その技を放て!」
ランクルスは体に纏った念波を、実体を持たせずに放った。
念波は途中で無数の尖った波動となり、一斉に光の弓矢へ襲い掛かる。
多方向からの尖った波動に耐えられず、光の弓矢は曲がり、折れ、そして爆発した。
「よおおおし! 光の弓矢を破ったああ!」
秀夜は思わずガッツポーズ。そして素早く図鑑を取り出す。
ランクルスの技を調べると、『サイコショック』が消え、そして代わりにあった文字は『サイコバレット』だった。
「サイコバレット…」
ちらりとサジタリアを見る。目がまん丸で、ただただ驚いているようだ。
「決めるぞ! ランクルス、サイコバレット!」
ランクルスは、無数の尖った強力な波動を放つ。
反動で動けないサジタリア。襲い来るサイコバレット。
決着がついた。
サジタリアは無数の波動の直撃を受け、吹き飛ばされる。
地面に落ちたサジタリアは、既に戦闘不能となっていた。
「よっしゃああああああ!」
ランクルスと腕を組みあわせる秀夜。
老人の呪文により、サジタリアは金色の珠となった。
その珠が、最後のピースが、秀夜に手渡される。
「さて、これでお主らは全ての十二星座ポケモンを制した。現在世界を支配している者どもの本拠地は、ニューヨークにそびえ立っている。少年よ、行くのだ。世界を救うために」
「分かりました。必ず、世界を元通りにして見せます」
世界を支配する、B・S団。
奴らと、ついに決着をつけなければならない。
第十三章 終了
第十四章に続く