二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン 最終決戦開始! ( No.355 )
日時: 2011/06/13 23:20
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: cebg9jtM)

あらすじ
B・S団の城に入ることを条件に、人質にとられた斬人。
彼を助けるため、そしてB・S団を倒すため、秀夜たちは中へ乗り込んでいく。
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入り口から中へ入ると、まずは大きな階段が五人の前に現れる。
その階段だが、とにかく『大きい』。赤い絨毯がしいてあり、段数も数え切れないほど、高さも相当なもの。
五人は頷き、階段を一歩ずつ登っていく。
下を見ると恐怖心に駆られるため、手すりはしっかりと握り、下を見ないようにして、ただ上だけを見て進んでいく。
階段を登りきると、そこにあったのは扉。
秀夜がその扉を開けると、そこからは通路が続いている。
城の中は薄暗く、壁は灰色で、床には絨毯が続く。
その時だった。
「奴らを捕らえろ!」
「逃がすな!」
怒声と共に現れる、無数の下っ端たち。
前から、そしてどこから出てきたのか後ろからも現れ、あっという間に秀夜たち五人は下っ端たちに囲まれてしまう。
しかし、下っ端如き、秀夜たちにとっては敵ではない。
「出て来い、ジャローダ! ロイヤルバーンで吹き飛ばせ!」
秀夜はジャローダを出し、速攻で攻撃を指示する。
ジャローダは自然の力を溜め、大きく叫んで爆発を起こす。
衝撃波で、相当な数の下っ端が吹っ飛ばされた。
「後ろは任せて下さい! 頼むわよ、バイバニラ! 吹雪!」
一番後ろにいた綾は、後方の下っ端たちに向かって、アイスクリームのような氷ポケモンのバイバニラを繰り出し、こちらもすぐに攻撃の指示を出す。
バイバニラは猛烈な風と雪を飛ばして下っ端を吹き飛ばす。
所要時間、またしても三分。


しばらく進むと、急に広い部屋に出る。
ポケモンバトルスタジアムだった。B・S団の連中が日ごろの訓練にでも使っているのだろうか。
とりあえずそれ以外何も無いので、秀夜たちは無視して通り過ぎようとした、その時だった。

『止まれ、柊 秀夜!』

突然聞こえた、聞き覚えのある怒鳴り声。ヤルタの声だ。
しかし姿は見えない。声は天井のスピーカーから聞こえてくる。別の部屋からこちらを見ているのだろう。
「ヤルタか…! 俺たちに何の用だ!」
スピーカーに向かって、秀夜は怒鳴り返す。
『私はお前たちに用は無い。しかし、お前たちに是非リベンジしたいという者が四人こちらにいてね。丁度いい機会だ、お前たちに相手をしてもらう』
その言葉と同時に、スタジアムの向こう側にガスが噴出し、四人の人影が現れる。

「お久し振りね、愚かな六人、いや五人組…。私はあの時二度も失敗し、ボスに呆れられた…。あの沖縄での二度の屈辱、ここで晴らさせてもらうわ!」
「御機嫌よう諸君。貴様らのお陰で、私は一番住み心地のよかった領地を奪われ、他のものにも馬鹿にされる始末だ。この恨み、今ここで晴らしてくれよう!」
「これはこれは、久しい顔ぶれだ…。拙者の完璧なる変装があんなにも早く見破られた、あの悔しさを拙者はまだ忘れていない。今日ここであの借りを返す!」
「こんにちは! あたしは別に、これといった恨みとか妬みは持ち合わせてないんだけどね、でも負けっぱなしってのも嫌だしね、手合わせお願いします!」

トロピカル、ユタ、サスケ、ピアス。
いずれも、以前秀夜ではない者に敗れた者たちだった。
「秀夜、ここは俺たちに任せろ」
後ろから、京はそんな事を言った。
「そうだ、京の言うとおりだ」
「ここは私たちが切り抜け、すぐに合流します。だから秀夜さんは先に行ってください」
「大丈夫、一回勝ってるし、絶対負けないから」
とめようとした所で、さらに三人も口をそろえて秀夜に言った。
ここは切り抜ける、先に行け、と。
「…分かった。でも絶対勝てよ。そしてすぐに追いついてくれ。じゃあすまないが、ここは頼んだ」
そういって、秀夜は走り去る。
B・S団の四人が攻撃を仕掛けようとしたが、京たち四人がそれを防ぐ。
「間違えるな。お前らの相手は俺たちだ」
「へっ、一回負けてるくせにまだ戦いを挑むなんて、懲りない奴らだなお前ら」
「もう一度、屈辱を味あわせてあげますよ」
「絶対負けない! 地球のために!」
四人の戦士は、勇敢に、敵に立ち向かった。

続く