二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン 最終決戦開始! ( No.356 )
日時: 2011/06/14 22:28
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: cebg9jtM)

あらすじ
B・S団の挑戦者を相手にすることになった京たち四人。
一人になった秀夜は、さらに上階を目指す。
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秀夜は通路を走っていた。
京たちのことが心配だが、今はそちらに加勢するべきではない。
そんな事を考えながら、秀夜は上階に進むために走り続ける。
途中、下のほうで爆発音が聞こえた。結構派手に戦っているらしい。
その爆発音は気にせず、秀夜は走る。
しばらくすると、また比較的大きな部屋に出た。今度はバトルフィールドでは無さそうだ。前方には三つの扉が続いている。
何だか嫌な予感がする秀夜だが、無視して進もうと足を進ませる。
しかし、嫌な予感というものは的中するものだ。
三つの扉が開き、B・S団の者が三人、秀夜の前に現れる。

「ケケケッ、ここまで来れた事は褒めてやろう。だが、ここまでだ」
「ボスには悪いが、ここで消えてもらいます。覚悟は良いですね?」
「こんな奴、ボスの手を煩わせるまでも無いわ。前の借りもあるし、ここで始末してあげる!」

立ちふさがるは、三人の幹部。
右から順に、ヴァーミンガム、フー、キセノンだ。
その瞬間、秀夜の心の中の希望は、ほとんど塗りつぶされた。
何せ、相手は幹部三人だ。しかも勝ったことがあるのはヴァーミンガムのみ、しかも辛勝。
後の二人は勝てるかどうかも分からない。
「…でも、どうせ負けるなら…戦って散ってやるよ! いいぜ、かかって来い! 最後まであがいてやる!」
覚悟を決める秀夜。
しかし、神は秀夜を見捨てなかった。

「おいおい、未成年のポケモントレーナー一人に対して幹部三人って言うのは、少々大人気ないんじゃない?」
「ということで、私たち三人が相手をしてやろう」
「私たち三人の実力なら、相手にとって不足なし、でしょ?」

バゴン! という爆音と共に、壁を突き破って現れた者たち。
津和吹 大悟、雪月花 梓、神凪 白那の三人が、最高のタイミングで現れた。
「やあ柊君。ちょっと遅れてしまったけど、結果的によくなったからOKかな?」
「こいつらは私たちで片付ける。秀夜、貴様は先に行け」
「大丈夫よ、私たちは。何てったってレジスタンス最強の三人組よ?」
三人はそう言って、B・S団の幹部三人と向き合う。
「ありがとうございます。ではお願いします、絶対勝ってください!」
秀夜は、再び駆け出した。


もうすぐ最上階だ。
通路は行き止まりになっており、梯子がかかっている。
ここを登れば、最上階、ボスの部屋だ。
秀夜は梯子に手を掛け、登っていく。結構長い。
梯子を登りきると、そこは広い部屋になっていた。
奥に扉があり、「ボス室」と書かれている。
秀夜がそこへ向かおうとした、その時、
「止まれ、柊 秀夜」
突如聞こえた、冷たい声。ヤルタだ。
兜と黒マントを羽織った、肌の全く見えない男が、秀夜の前に立ちふさがる。
「ボスに会いたければ、どうせ出来ないだろうが、私を倒してから進め。B・S団最後の砦、このヤルタが貴様を倒す。ボスの手を煩わせるまでも無い」
ヤルタはそう言って、モンスターボールを突きつける。
「バトルは3vs3、入れ替え戦だ。このバトル法が一番トレーナーの実力が分かる」
どうやら、どうしても勝たなければ進む事は出来ないようだ。
やるしかない。
B・S団第二位の怪物、ヤルタと、決着をつけるしかない。

続く