二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン ( No.359 )
- 日時: 2011/06/20 22:43
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: cebg9jtM)
あらすじ
秀夜のライボルトは善戦を見せたが、フローゼルの大洪水の前に敗北。
次のモンスターボールに手をかける。
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(奴のポケモンは間違いなくドラドーンだ。こっちには有効打を与えられるポケモンはいないし…よし!)
秀夜は顔を上げる。ヤルタと秀夜は同時にポケモンを繰り出す。
「頼むぜ、ユニサス!」
「出て来い、ドラドーン!」
秀夜が出したのは、金の角を持つ角馬ポケモンのユニサス。
ヤルタのポケモンはやはり、黄色と青を基調とした龍、ドラドーンだ。
白那のガブリアス相手に、互角以上の戦いを見せている強敵だ。
「行くぞ。ドラドーン、まずは龍の波動だ!」
ドラドーンは龍の力を波動に変えて撃ち出す。
「ユニサス、弾き飛ばせ! アイアンヘッド!」
ユニサスは硬い角を構えて突進し、襲い来る波動を角で弾き返す。
弾き返された波動は勢いよく吹っ飛び、放ったはずのドラドーンを捕らえる。
「ぐっ、なかなかやるな。ならばドラドーン、ハイドロポンプ!」
今度はドラドーンはものすごい勢いで大量の水を噴出す。
「ユニサス、雷だ!」
ユニサスは超高圧の電撃を発射する。
しかし、特攻の高さはドラドーンがはるかに勝る。
雷を突き破り、ハイドロポンプがユニサスを襲う。
「大丈夫だ、まだ行けるぞ! アイアンヘッド!」
ユニサスは角を構えて突進する。猛スピードでドラドーンに迫る。
「地震だ」
しかしドラドーンは大きく叫んで、地面を大きく揺らし、衝撃波を起こす。
「よけきれねえか…ッ! しょうがねえ、角を地面に!」
咄嗟にユニサスは角を地面にぶつける。
アイアンヘッドの威力が、地震の衝撃波を何とか相殺する。
「隙あり、龍の波動!」
その隙を逃さず、ドラドーンは龍の力を波動に変えて撃ち出す。
流石にこの体勢では攻撃を避けることは出来ず、ユニサスは龍の波動の直撃を受ける。
ユニサスは鋼タイプもついているので、効果は今ひとつだが、そこそこのダメージはあるようだ。
「くっ、やっぱ強えな。大技で勝負をつける! ユニサス、ジオインパクト!」
ユニサスは銀色のオーラをまとい、猛スピードで駆ける。
その強烈な激突攻撃で、ドラドーンを攻撃しようと迫る。
「龍の舞だ」
しかしヤルタは落ち着いていた。
ドラドーンに素早さを上げさせ、素早く回避させる。
ドラドーンは空中へ飛び上がる。ユニサスのジオインパクトは、惜しくも外れた。
「龍の波動だ!」
上空から、ドラドーンは波動を連続で撃ち出す。
「弾き返せ!」
ユニサスは襲い来る波動を角で次々と弾き飛ばしていく。しかし、弾き返した波動は、ドラドーンには届かない。
ドラドーンは結構高いところに移動しているのだ。
「しゃあねえな、こっちから行くか! ジオインパクト!」
ユニサスを銀色のオーラが包む。
地面を蹴って、ユニサスは空中へ飛び上がった。
しかし、
「これも予想通りだ! ハイドロポンプ!」
ドラドーンは大量の水を噴射して攻撃する。ユニサスは羽なんてものは持っていないため、空中で自由に身動きは出来ない。
大量の水がユニサスに命中した。
「ほとんどのトレーナーは、敵が上空にいると飛び上がって攻撃を仕掛ける。しかし、そこはほとんどのポケモンにとって致命的な隙となる。普段地上にいるポケモンは、空中では自在に動けない。そこが命取りと—」
ヤルタの声はそこで途切れる。
技の直撃を受けて吹っ飛ばされたのは、ユニサスではなく、ドラドーンだったからだ。
「何だと!?」
ヤルタは思わず驚愕の声を上げる。そして秀夜の方を見据える。
秀夜は不敵に笑う。
「そうだな。確かにお前の言うことは正しい。だが、お前はこいつのジオインパクトの威力を知らない。こいつはな、伝説のポケモンの必殺技を跳ね返す力を持ってるんだよ」
ドラドーンは地面に落ちる。しかし、まだ辛うじて起き上がる。
「…まだだ。だがまだ終わってはいない。ゼロで無い限り、勝機は無限大だ! ドラドーン、地震攻撃!」
ドラドーンは地面を揺らし、衝撃波を起こす。
龍の舞で強化された衝撃波が、ユニサスを狙う。
しかし、秀夜は落ち着いていた。
「かわしてアイアンヘッド!」
ユニサスは飛び上がって地震を避ける。そのまま、硬い角をドラドーンに突き刺した。
ドラドーンは数メートル吹き飛ばされ、戦闘不能となった。
「…よくやった。休んでいろ」
ヤルタはドラドーンをボールに戻す。秀夜もユニサスをボールに戻した。
「さて、いよいよ最後の一匹だな」
秀夜が言った。その目に恐怖や焦りは無い。
「そうだな。決着も近いようだ」
ヤルタも平常心だ。
「さて、最後は、私の最強のポケモンで相手をしてやろう」
続く