二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン ( No.360 )
日時: 2011/06/23 23:00
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: cebg9jtM)

あらすじ
ユニサスがドラドーンを撃破し、一対一。
次のバトルで、全てが決まる。
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秀夜はポケモンを迷わなかった。
相手が最強のポケモンでくるのなら、こちらも最強のポケモンを出さない手は無い。
「お前に任せるぞ! ラグラージ!」
秀夜は、不動のエース・ラグラージを繰り出す。
強者の風格が漂い、その実力の高さは素人トレーナーでも一目で分かるほどだ。
しかし、そんなラグラージを見ても、ヤルタの表情は変わらない。
「さあ、私の切り札を見せてやる! 出でよ、テラキオン!」
ヤルタのポケモンは、なんと伝説のポケモン、テラキオン。
立派な二本の角、硬い体、頑丈そうな四肢。
「伝説のポケモンか…相手にとって不足は無しだ! 行くぞ! ラグラージ、ハイドロポンプ!」
ラグラージは、大量の水を噴射してテラキオンを狙う。
先ほどのドラドーンのものより、勢いも威力も高い。しかし、
「テラキオン、シザークロス」
あろうことか、テラキオンは角を振るって、襲い来る水を切り裂いていく。
そのまま突進し、ラグラージごと切り裂こうと迫る。
「や、やべえぞ! アームハンマーだ!」
咄嗟に、ラグラージは腕を振るって、固い拳を叩きつける。
角と拳がぶつかり合う。威力は互角だ。
「くっそ、こいつのタイプ一致のハイドロポンプを不一致のシザークロスで破るなんて、何てパワーしてやがる!」
「何を言うかと思えば。そのパワーの技を、不一致のアームハンマーで受け止めているのはどこの誰だ」
どうやら、お互いにパワーは互角。技の駆け引きや頭脳戦がものを言う戦いになりそうだ。
「地震攻撃!」
ラグラージは足を踏み鳴らし、地面を揺らして衝撃波を飛ばす。
「こちらも地震だ」
テラキオンも前足で地面を叩き、衝撃波で攻撃。
地面を伝う双方の衝撃波が激突し、衝撃は消える。
「ハイドロポンプ!」
すかさずラグラージは水を噴射して攻撃。
足を踏み鳴らしていたテラキオンは、足が痺れていたのか動けず、ハイドロポンプを食らった。
「ぐっ、なかなかの高威力だな。ラグラージは特攻はそこまで高くないはずだが…まあいい。テラキオン、反撃だ! ストーンエッジ!」
テラキオンは尖った岩を出現させ、その岩をラグラージに向けて放つ。
「ハイドロポンプで打ち落とせ!」
水を鞭の様になぎ払い、ラグラージは飛んでくる岩を払いのける。
「隙あり! インファイト!」
ヤルタはその隙を逃さない。
ラグラージが水で岩を払いのけている隙に、テラキオンは猛スピードで迫ってくる。
もちろんこの体勢ではラグラージは相手の攻撃を避けられない。
テラキオンはまずラグラージを殴りつけ、そこから怒涛の打撃攻撃を浴びせる。
最後の一撃を決めようと、テラキオンは角をラグラージに向ける。
しかし秀夜も、その攻撃が途切れた一瞬の隙を見逃さなかった。
「相手の角を掴んで、動きを止めるんだ!」
連続攻撃を浴びていたラグラージだったが、体勢を崩しながらも何とか角を止める。
「よーし、ハイドロポンプ!」
ラグラージは近距離で水を噴射する。
もちろんテラキオンに直撃するが、ラグラージが角を握っているため、吹っ飛んではいかない。秀夜は連続攻撃を浴びせるつもりだ。しかし、
「そこだ! 地震攻撃!」
この状況でもテラキオンはまだ動けるのだ。
地面を揺らして、ラグラージの動きを止める。
「テラキオン、次は相手を投げ飛ばせ!」
あろうことかテラキオンは角の力のみでラグラージを持ち上げる。
首を振って、決して軽くないラグラージを軽々と投げ飛ばした。
「さあ、これで終わりだ! インファイト!」
投げ飛ばされていくラグラージに向かって、テラキオンは猛スピードで駆けていく。
懐に突撃し、連続打撃攻撃を浴びせ、今度は最後の一撃を決めた。
ラグラージを地面に叩きつける。
「ラグラージ! 立てるか?」
叫ぶ秀夜に応え、まだラグラージは立ち上がる。
しかし、もうほとんど気力で立っている状態だろう。
「終わりだな。テラキオン、シザークロス!」
テラキオンが角を構えて、突進する。
鋭い角が、ラグラージに直撃した。

続く