二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン —最終章、開始— ( No.367 )
日時: 2011/06/27 22:19
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: cebg9jtM)

あらすじ
ついに本当の最終決戦。
ザントは強いが、負けるわけにはいかない。
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秀夜とザントは、お互いにモンスターボールを取り出す。
ザントの一番手は、何となく想像がつく。
一番手には必ず強いポケモンを出してくる。ザントの強ポケと言えばヘルガーにサザンドラだ。
最強のポケモンは最後に出してくるであろうため、ザントのポケモンはヘルガーである確率が高い!
「ラグラージは最後に出したい…だからお前しかいない! 頼むぞ、ライボルト!」
「さて、まずはお前に頼もう。ヘルガー!」
秀夜は水色の体に黄色の鬣を持つ、ライボルトを、ザントは黒いからだの死神の使いのような風貌の、ヘルガーを繰り出した。
「さあ行くぞ。ヘルガー、ダークロアー!」
ヘルガーは咆哮を上げ、黒い衝撃波を放った。
「あれは跳ね返せるような技じゃねえ! ライボルト、避けろ!」
ライボルトは大きくジャンプして、衝撃波を避ける。
「そこから十万ボルトだ!」
空中から、ライボルトは強い電撃を放つ。
「ヘドロ爆弾!」
ヘルガーはヘドロの塊を発射し、電撃を相殺する。
「ダークロアーだ!」
ヘルガーは再び咆哮し、空中にいるライボルトに向かって衝撃波を放つ。
しかし秀夜は、既に空中で敵の攻撃を避ける方法を覚えた。
「ライボルト、天井に火炎放射だ!」
ライボルトは天井に業火を放つ。天井にぶつかり、勢いでライボルトは地面に急降下。衝撃波はギリギリ当たらなかった。
「ライボルト、磁力線!」
ライボルトは電磁波を放ち、磁力を起こす。強い磁力の波をヘルガーにぶつける。
磁力線は攻撃の軌道が見えないので、避け辛い。迷っていたヘルガーに命中。
しかし磁力線は鋼タイプの技。効果は今一つだ。
「十万ボルト!」
ヘルガーの動きが止まった一瞬の隙を突いて、ライボルトは強い電撃を放つ。
「考えはいいな。だが俺のヘルガーを甘く見すぎだ。俺のヘルガーは滅多に隙を見せない! ダークロアー!」
ヘルガーは咆哮を上げ、黒い衝撃波を放った。
電撃と激突。少しの時間競り合ったが、衝撃波は電撃を難なく打ち破り、ライボルトを捕らえた。
ライボルトが吹っ飛ぶ。抜群でこそ無いが、威力は桁違いだ。
「そろそろこいつの必殺技を見せてやる! ヘルガー、地獄の炎!」
ヘルガーは、口から赤黒い炎を放った。放たれる熱で床を溶かしつつ、地獄で煮えたぎったような業火が迫ってくる。
「…ッ! あれは、あれはやばいぞ! ライボルト、かわせ!」
ライボルトは何とかジャンプして炎を避ける。次の瞬間、ライボルトが立っていたところを炎が焼いていた。
「ライボルト、十万ボルトだ!」
ライボルトは強烈な電撃を放つ。遂にヘルガーに直撃した。しかしヘルガーはそれを耐え切り、弾き飛ばす。それでもダメージはなかなかのものだろう。
「チャンス! もう一発だ!」
再びライボルトは電撃を放った。しかし、
「残念だが、終わりだ。滅びよ。ヘルガー、地獄の炎」
ヘルガーは、ここで必殺技を、滅びの赤黒い炎を放った。
電撃をいとも簡単に消し去り、地面を溶かしながらライボルトを襲う。
この状況でライボルトが避けられるはずも無く、業火がライボルトを飲み込んだ。
「ライボルト!」
炎が過ぎると、ライボルトはそこにただ立っていた。
立ったまま、戦闘不能となって、たたずんでいた。
「…サンキュー、ライボルト。休んでてくれ」
秀夜はライボルトをボールに戻した。ザントも、ヘルガーをボールに戻す。
「やっぱ強えな。流石B・S団のボスだな…。でも、俺だって負けられねえんだ。こっから、大逆転してやるよ」
秀夜は少し笑う。
「ほう、楽しみだ。存分に楽しませてもらおう」
ザントも微笑を浮かべ、ボールを取り出す。
このくらいで、秀夜は諦めたりはしない。

続く