二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン —最終章、開始— ( No.368 )
- 日時: 2011/06/28 21:56
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: cebg9jtM)
あらすじ
圧倒的な力を誇るザントのヘルガーに、ライボルトが敗北。
しかし、まだまだバトルはこれからだ。
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二人は次のモンスターボールを取り出す。
ザントの二番手は予測できないので、とりあえず持久戦にも強いランクルスで勝負を挑む。
「もう後が無い。頼むぞ、ランクルス!」
「次はお前だ。出て来い、マタドガス!」
秀夜は、ジェル状の粘膜に包まれた細胞型のポケモン、ランクルスを、ザントは、毒ガスを噴射している双子の紫色の球体型ポケモン、マタドガスを繰り出した。
「おや、ランクルスか…。ユニサスを読んだつもりだったが…まあいい。では行くぞ! マタドガス、大文字!」
マタドガスは炎を大の字にして、そのまま放ってくる。
「ランクルス、サイコパンチだ! 押し返せ!」
ランクルスは手に波動を集中させ、そのまま波動を拳の形で撃ち出す。
炎と波動がぶつかる。威力はサイコパンチの方が高いらしく、大文字を少しずつ押していく。
「もう一撃だ!」
マタドガスは、再び大の字型の炎を放った。二つの技が拮抗している所にぶつかり、爆発させる。
爆風が巻き起こり、煙が立ち昇った。
「厄介だな、あの煙を消すぞ。シャドーボール!」
ランクルスは両手から影の弾を出現させ、撃ち出す。
その衝撃で、煙は吹き飛んでいく。
その時、ザントがふと笑った。そしてマタドガスに技を指示する。
「苦しみに落ちろ。マタドガス、ダークリゾルブ!」
マタドガスの体が暗黒のオーラに包まれる。直後そのマタドガスを包んだオーラは一斉に浮かび上がり、そしてそのオーラがランクルス目掛けて襲い掛かる。
「な、なんだこの技!? やってみるしかねえ、サイコバレットだ!」
あっけに取られる秀夜。
ランクルスも尖った念波を大量に発射するが、黒いオーラには通じない。
暗黒のオーラがランクルスを捕らえた。ランクルスの体力を蝕みつつ、オーラは通り過ぎていく。
「ダークリゾルブは悪タイプ最強クラスの技だ。強力さゆえ、使うと自分が毒を浴びてしまう反動があるが、マタドガスは毒タイプ。毒は受けん」
確かにとても強力な技だ。ランクルスは起き上がるが、その体は小刻みに震えている。結構なダメージだったのだろう。
「次は毒タイプ最強クラスの技を見せてやろう! マタドガス、危険な毒素!」
マタドガスは、どう見ても有害そうな毒々しい色の塊を撃ち出す。
「お、俺の直感だが、あれはやばいぞ。避けるんだ!」
秀夜は謎の悪寒を感じ、ランクルスに指示。
ランクルスはサイコパワーで浮かび上がり、有害物質を避ける。
直後、恐ろしい事が起きた。
秀夜の予想が的中した。有害物質は床に付着するなり、床を一瞬で溶かしたのだ。
「連続攻撃だ! 危険な毒素連発!」
あろうことかマタドガスは、その有害物質を二つの口から連続で放ってくる。
「これなら消せる! サイコバレットだ!」
ランクルスは尖った念波を打ち出して、有害物質を相殺する。
「ならばこれで決める! ダークリゾルブ!」
マタドガスは暗黒のオーラに包まれ、そのオーラを撃ち出す。
(サイコバレットがさっき効かなかったのは、おそらく、エスパー技だからだろう。悪技にエスパー技は効かない。だったら、一か八かだが、これに賭ける!)
「ランクルス、賭けるぞ! 気合パンチで突っ込め!」
ランクルスは手に気合を集中、そして拳を構えて突進。
しかし、ランクルスはやはり黒いオーラに包まれる。
「無駄だよ。その程度の拳で、こいつのダークリゾルブをとめることは出来ない。残念だが、ジ・エンドだ」
ザントは呆れたように笑った。
それでも、秀夜は諦めない。
「頼む、突き破ってくれ、ランクルス!」
その時、ランクルスも戦っていた。黒いオーラ相手に、一心に拳をかざす。
ここで負けるわけにはいかない。秀夜のためにも、必ず打ち勝つ!
続く