二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン —最終章、開始— ( No.369 )
日時: 2011/06/29 22:23
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: cebg9jtM)

あらすじ
ダークリゾルブに突っ込んだランクルス。
ランクルスも秀夜も諦めない。必ず突き破らんと、拳を振るう。
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「無謀な事を…。これで俺の勝ちだ」
そう言ってザントが取り出したのは、マタドガスのモンスターボール。もうバトルは終わったと判断したのだろう。
しかし、ザントの判断は少々早かった。

直後、ダークリゾルブが弾け飛んだのだ。

「何ッ!?」
ザントが驚く。
弾け飛んだ黒いオーラから飛び出してきたのは、拳を構えたランクルス。
気合パンチを、マタドガスに叩きつけた。
「よおおし! いいぞランクルス!」
ランクルスに声を掛ける秀夜。
とは言っても、ランクルスも無傷ではない。ダークリゾルブのダメージはゼロでは無いのだ。
「くっ、これは予想外だった…しかしまだ反撃は十分可能だ! マタドガス、立て直せ! 危険な毒素!」
パンチを喰らったマタドガスだが、体勢を戻し、口から有毒物質を連続で放つ。
「サイコバレットだ!」
ランクルスは念波を尖らせて、そのまま大量の念波を放った。
こちらの方が数が多いため、毒素を打ち消してもこちらの念波はまだ残っている。
残りの尖った念波がマタドガスを捕らえた。
「今だ! サイコパンチだ!」
ランクルスは波動のパンチを放つ。
マタドガスはまだ体勢を整えられていなかったため、波動の拳が直撃する。
しかし、それでもまだマタドガスは耐えている。
「危険な毒素、最大出力!」
マタドガスは毒素を溜めて、どんどん大きくしていく。
「放て」
その巨大化した有毒物質が襲い掛かる。それでも秀夜は慌てない。
「サイコバレットだ!」
ランクルスは念波を尖らせ、その念波を一点に集中して放つ。
始めは拮抗するが、すぐに決着がつく。毒素はばらばらに弾け散り、残った念波がマタドガスを襲った。
念波の直撃を受けたマタドガスは、地面に落ちる。戦闘不能だ。
「よおおし! これで一対一だ! ありがとうなランクルス。休んでてくれ」
「くっ…まあしょうがない。こいつでは勝てない事は分かっていたしな」
お互いにそれぞれのポケモンを戻す。


「さて、最終決戦だな」
「ああ、そうらしいな。絶対負けねえ。俺は世界を救う!」
秀夜とザントは最後のモンスターボールを取り出す。泣いても笑っても、これが最後の勝負だ。
「全てお前に任せたぜ! ラグラージ!」
「手加減無用だ。存分に暴れるがよい、サザンドラ!」
お互いにエースポケモンだ。秀夜のポケモンはラグラージ、ザントのポケモンは青い三つ首の龍、サザンドラ。
「行くぞ! ラグラージ、まずはハイドロポンプだ!」
ラグラージは口から大量の水を噴射して攻撃する。しかし、
「弾き飛ばせ」
サザンドラは、尻尾でいとも簡単にその水をなぎ払う。
流石に秀夜は驚いた。ラグラージのハイドロポンプをこんなに簡単に弾き飛ばされたのは初めてだ。
「…ッ、だったらこれだ! アームハンマー!」
ラグラージは拳を思い切り振るい、サザンドラの頭目掛けて拳を鉄槌のように振り下ろす。だが、
「サザンドラ、大地の力!」
このアームハンマーも止められる。サザンドラは地面を揺らし、ラグラージの行動を封じたのだ。
「くっそ、だったらこいつだ! 冷凍パンチ!」
今度は大地の力を受けないよう、ラグラージは地面を蹴ってジャンプする。
そのまま、拳に冷気を込め、サザンドラに迫る。
「サザンドラ、大文字!」
対して、サザンドラは大の字型の炎を放つ。冷凍パンチと激突し、相殺される。
これではっきりした。
ラグラージの技が、正面からでは全く通じないのだ。
前々から薄々感づいていたが、このサザンドラ、とてつもなく強い。

続く