二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン 参照二百越え…という夢を見たのさw ( No.49 )
- 日時: 2010/11/26 18:20
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: e7NtKjBm)
あらすじ
綾とトロピカルのバトルが始まる。
実力的には互角、ここからの戦いがものを言うか…?
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「サンダース、十万ボルト!」
「バイバニラ、冷凍ビーム!」
お互いの得意技が再び激突する。本当にどっちに転んでもおかしくないバトルだ。
だが、勿論秀夜たちにとっては綾の方に転がって欲しい。
トロピカルも焦っていた。
「くっそ…このままじゃラチがあかない…」
サンダースも、バイバニラも、それなりの疲労は溜まってきている。
「しょうがない…あの技を出すしかないね」
トロピカルがにやりと笑う。どうやら大技を隠し持っていたようだ。
「サンダース、いくよ! ギガスパーク!」
サンダースの体全体を電撃が覆う。
その電撃は球状に集まり、次第に大きくなっていく。
まるで巨大な電撃の大砲だ。
その砲弾をバイバニラ目掛けて放つ。電気タイプの大技『電磁砲』をも超えるような勢いだ。
「バイバニラ、避けて!」
だが、バイバニラが避けようとした時には、すでに砲弾は真ん前まで迫っていた。
完璧に命中した。勝負あった…ように見えた。誰の目にも。
「バイバニラ! 大丈夫? バイバニラ!」
綾の声が響く。
土煙が消え、ようやく辺りが見えるようになる。
そこにいたバイバニラは—
何と、まだ倒れていなかった。
「あはは! やるねえ、あんたのポケモン。でもさあ、そいつは気力で辛うじて立っているだけさ。次の一撃を決めれば、あたいの勝ちは確定…いや、既にあたいの勝ちは決まったのさ!」
トロピカルは高笑いする。
だが、綾の顔は諦めの顔ではなかった。そして、バイバニラの顔も。
「0で無い限り、可能性は無限大です。まだ諦めません! バイバニラ、こっちも必殺技をお見舞いするわよ!」
今度はバイバニラの大技。
「流星よ、敵を裂け! 必殺、氷の星屑」
バイバニラが空中に氷のビームを放つ。
だが、何も起こらない。
「はあ? あんた、このTの称号をもつあたいをナメてるね? そろそろ決めるよ! サンダース、十万ボル—」
トロピカルは言葉を言い切ることが出来なかった。
上空から、水色に輝く星屑が無数に降ってきたのだから。
「な—何よコレ!」
鋭い星屑がサンダースに襲い掛かる。
いくらスピードが売りのポケモンでも、この量を避ける事は不可能だ。
そして、極め付けに、一際大きい氷の塊が降ってきた。
「サンダース、上! 避け—」
言い終わる前に、塊がサンダースに激突した。
「きーっ! 絶対にあんたの事忘れないからね! 覚えときなさいよ!」
トロピカルは秀夜たちを解放し、逃げていった。
「ふう…助かったよ綾。ありがとな」
秀夜たちが礼を言う。綾はにっこりと笑った。
「さて、次はこの石碑だな—ん?」
京が、石碑に何かスイッチのようなものを見つけた。
それを押すと—
ゴゴゴゴッ!
石碑が動き、そこには地下への階段があった。
「なるほど、この奥に星座ポケモンが…」
秀夜は内心少しだけわくわくしていた。伝説のポケモンをこの目で見ることが出来るのだから。
「よし…じゃあ、皆、いくぞ!」
続く