二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン (オリ技を募集。) ( No.5 )
- 日時: 2010/11/13 16:40
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: e7NtKjBm)
第一章
真っ黒いビルの横を、何人かの人間が駆け抜ける。
「こっちだ、こっちに逃げるぞ!」
赤い服の青年が指示する。
その指示に従い、六人くらいの人間がその路地裏へ逃げ込む。
全員が逃げ込むのを確認し、最後にその青年が逃げ込んだ。
続いて、またも六人程度の集団が走ってきた。当たりを見回す。
「くっそ、どこに行きやがった!」
「今度見つけたらただじゃおかねえ…」
その者たちは呟き、悔しそうな表情を浮かべながら去っていった。
「ふう…。お前たち、もう大丈夫だ。敵は去ったぞ」
この赤服の青年は柊 秀夜。このグループのリーダーだ。
彼らは、闇の組織「B・S団」に追われているのだ。
B・S団はこの世界を支配している謎の組織だ。彼らは勝手な政治を行い、捕まった人間たちは強制労働を強いられる。
脱走は処刑、逃亡者も同罪だ。そして秀夜たちは逃亡生活を送っている。
「くっそ…このままじゃいずれ捕まる…だがここを支配してるのは相当強え野郎だ…」
秀夜はため息をつく。
「秀夜、どうした?」
青服の青年、不知火 京が入ってきた。
「京か…。なあ、俺たちはここからどうすればいいんだ?策が思いつかねえ…」
「策、ねえ…」
京も考えようとした、その時…
「いたぞ!この中だ!」
B・S団の声だ。
「やばいっ、おい!お前ら、逃げろ!」
秀夜は仲間に指示し、腰からモンスターボールを取り出した。
出てきたのは、緑色のでかい蛇のようなポケモン、ジャローダだ。
「ジャローダ、こいつらを足止めするぞ!ロイヤルバーン!」
ジャローダは自然の力を体に集め、緑色に輝く爆発を起こした。
「ぐおおおっ…」
B・S団員の悲鳴が上がる。秀夜とジャローダは、先に逃げた仲間の後を追う。
逃げ込んだ先は図書館だった。全員、無事のようだ。
京が駆け寄ってくる。
「秀夜、俺、考えついた!もしかしたら、図書館の本に世界を救う手掛かりがあるかもしれないって!」
京は満面の笑みを浮かべている。
「図書館なんかにそんな貴重な本があるか? …でも、探す価値はあるかもな」
秀夜も微かに笑った。
「皆!この図書館の本を調べ尽くし、世界を救う方法の書いてある本を探すんだ!」
続く