二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン 第三章が始まったようです ( No.72 )
日時: 2010/12/03 18:42
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: e7NtKjBm)
参照: こんな小説で大丈夫か? 「大丈夫だ、問題ない。」

あらすじ
カナワへ着いた秀夜たち。
まずは近辺を探すが、そこに突然襲ってきた雷撃。
その電気は、電車から放たれていた。
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馬鹿な…なぜ電車から電撃が?
まさか、またB・S団が裏で動いているのか?
「おい、お前ら! 電撃は電車から来ている。電車から見て、見えない所に隠れろ」
皆の顔に驚きの色が浮かぶ。
「な、何だって、電車から—」
「いいから! とりあえず隠れろ!」
仲間の言葉を遮って、秀夜は仲間を避難させる。石橋の影なら、電車からは見えない。
息を殺し、六人がたたずむ。すると—
上方に影が現れる。上にいたのはポケモンだった。
電化製品に入り込み、悪さをするというポケモン。ロトムだ。
「ロトムか…だが何でここにロトムが? まさか…」
嫌な予感がする。ロトムは戻っていく。
「おい、ここを離れるぞ。別の場所へ隠れろ。嫌な予感がするんだ」
秀夜の予測、それはあのロトムが偵察であること。何者かに場所を知らせ、そこに電撃を落とす。
とりあえず五メートルほど離れた、その時だ。
さっきまで秀夜たちがいた場所に電撃が落ちた。
「やはりな…。よし、お前ら、ここで待ってろ。ロトムが来たらすぐ逃げろ」
それだけ言うと、返事を待たずに秀夜は外に躍り出た。
「おい、どうせB・S団だろ? いい加減姿を現せよ!」
秀夜が挑発する。電車から電撃が飛んでくる。
「フン、所詮は電気…」
秀夜はモンスターボールを出す。
電撃が捕らえたのは、秀夜ではなく、電気が効かないラグラージだ。
すると—
「かーっかっかっかっか!」
しわがれた甲高い声が響く。続いて、電車から誰かか降りてくる。
「いかにも! わしはB・S団一の、いや世界一の科学者であり、Mの称号を授けられたメカニックじゃ!」
M?
Mなら苦戦はしない。秀夜はVに勝っているし、こちらにはラグラージがいる。
「そこをどきな、B・S団。俺はお前に用は無い」
秀夜が罵る。
「どくだと? この小僧、面白い事を言うわい! さっきまでわしの電撃から逃げ回っていたくせしやがって!」
…この爺さんもかなりの性悪のようだ。どうしてB・S団にはろくな者がいないのだろう?
「では、わしは今から暴れるから、よう見ておれ!」
「暴れる? こっちにはラグラージがいるし、その電車は電気を放つだけだろ?」
メカニックは鼻で笑う。
「まあ見ておれ。そして震え上がれ」
メカニックはそれだけ言うと、電車に乗り込もうとした。
だが—
突如、無数の攻撃が電車を襲った。
電車は原型こそ保ったが、エンジンなどはやられてしまった。
攻撃したのは京たちのポケモンだ。
「どうだくそ爺! 俺たちを忘れてもらっちゃあこまるぜえ〜♪」
京が馬鹿にする。
だが、こんな状況でもメカニックは顔色一つ変えない。
何かあるな…と秀夜が感じた、その時だ。

「かーっかっかっかっかっか! 原型さえ保てば十分! さあロトム、暴れるのじゃ!」

メカニックの叫びで、ロトムがやって来る。
そのロトムが、とりついた。電化製品、いや、電気製品に。
電車に。
「存分に暴れるのだ! トレインロトム!」
メカニックの笑いがこだまする。

続く