二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン 第三章が始まったようです ( No.79 )
- 日時: 2010/12/07 18:46
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: e7NtKjBm)
- 参照: こんな小説で大丈夫か? 「大丈夫だ、問題ない。」
あらすじ
カナワの先客及びB・S団の新たなる刺客は、Mの称号を持つ天才科学者、メカニック。
彼のポケモンはロトム。そのロトムが電車にとり付いた。
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ロトムは電車の姿となった。
警笛のような音を上げ、走り出す。
「うおっ、危ねえ!」
線路にいた秀夜とラグラージは慌てて飛びのく。
次の瞬間には、そこをロトムが爆走していた。
「奴は電車だ! 全員石橋に登れ! 電車は線路しか通れないからな!」
その言葉で、全員が石橋に避難する。
勢いがありすぎて秀夜たちを駆け抜けていったロトムが、再びメカニックの元へ戻ってくる。
メカニックが電車と化したロトムへ乗り込んだ。
再び警笛を上げるロトム。すると—
電車が宙に浮いた。
「—何だと?」
唖然とする六人。そんな六人を見ながら、メカニックは高笑いする。
「かーっかっかっかっか! 忘れたのか? こやつの特性は『ふゆう』じゃ! 空を飛ぶ事くらい訳ないわい!」
浮遊とは、浮いている事。つまりロトムは宙に浮ける。
つまり、それはどの空間でもロトムが爆走できることを意味していた。
「行けえ! トレインロトム、気の向くままに爆走じゃ!」
その声を合図に、ロトムが突っ走る。
「おい、やべえぞ! 逃げろ!」
秀夜は走りながら言った。逃げろ、と言い終わる前に皆逃げていた。
次の瞬間には、石橋が粉々に破壊された。
「くっそ…どうすりゃいいんだ!」
さすがに暴走列車が相手では策が思い浮かばない。
最終的に秀夜たちを殺したいのはボス。ここで殺される事はないだろう—
「おい、お前たち。わしはあのTと違って甘くはないぞ」
皆言ってる意味が分からないようだ。だいたいトロピカルだって、全然甘くなかった—まさか…
(こいつら五人を連れて行きなさい。しかし、くれぐれも傷つけないように)
トロピカルの声が頭をよぎる。傷つけないように、と。まさか…
「あいにくだが、わしは殺れたら殺ってやる。どうせ捕まったら死ぬんじゃ、ここで死んでもかわらんじゃろう!」
秀夜の予想は的中した。このくそ爺は、俺たちを殺す気だ。
京たちが戦慄しているのが分かった。
「くっそ、ラグラージ、出て来い!」
秀夜はラグラージを呼び出す。同時に、電車が秀夜を狙ってきた。
「ラグラージ、カウンター!」
ラグラージを光が包む。電車が突撃するが、吹っ飛んだのは電車だった。よし、これならいける!
「どうだ! そう簡単に殺されてたまるかってんだ!」
秀夜が笑う。
すると、電車は何か光を溜め始めた。
その光が弾となって、ラグラージを襲う。その弾のスピードはかなり速く、指示を出すことが出来なかった。
「ラグラージ!」
—何とラグラージが一撃でやられた。今の技は…?
「だーっはっはっはっは! 貴様のラグラージも、こやつの草目覚めるパワーにはひとたまりもないようじゃな!」
どうやら目覚めるパワーを覚えていたようだ。
「くっそ…」
あの突進は並みのポケモンでは耐えられない。
地面タイプは目覚めるパワーで倒される。
—どうすればいいんだ!
続く