二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン ( No.91 )
日時: 2010/12/12 16:09
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: HnQQx7lG)
参照: こんな文才で大丈夫か? 「一番良い文才を頼む」

あらすじ
斬人の機転により、メカニックを撃破。
いよいよ、天秤座攻略戦だ。
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階段の奥に続くのは、沖縄の神殿と同じような光景。
唯一の違いは、青白く光っていた石が黄緑色に光っていること。
「すごーい! 前とほとんど一緒だー!」
前回同様、由衣が騒ぐ。こんなに前と一緒だと何か運命のようなものを感じる気がする。
しかし、今まで誰にも気付かれずにここまで残っているというのは少し考えにくい。
やはり地球の危機にしか登場しないのだろうか?

とりあえず前と同様に大広間へ出た。
「斬人、今回はお前が京たちを救ってくれた。お前の強さもよく分かったし、お前、天秤座と戦ってみないか?」
秀夜の誘いに対し、斬人はゆっくりと振り向く。
「俺はやれるだけの事をやった。確かに京たちを救ったのは俺だが、お前は俺たちにいろいろ指示を出し、ラグラージで守ろうとした。お前もやれるだけのことはやったんじゃないか?」
斬人はそう訊き、返事を待たずに続ける。
「もしそうなら、俺もお前もやれる精一杯のことを成し遂げた。お前はリーダーだ。俺の出る幕じゃない」
斬人はそう言って黙り込む。
「そうか…でもありがとな。俺は自分をダメな奴だと思い込んでいた。でもお前の言葉で目が覚めた。リーダーとして、頑張るよ」
秀夜は顔を上げた。中央の大きな結晶に近づく。
すると、前と同じように老人が出てきた。
「私は、天秤座を司るテンビラル様の守人。お前たちについてはスコーピアの守人から伝えられた。世界の救世主じゃろう?」
「え? ええ、まあ…」
救世主、と言われると、素直にはいそうです、とは言いにくい。
「お前たちの目的は分かっておる。テンビラル様を蘇らせるのであろう?」
老人は静かに訊いて来る。京や綾たちは後ろで静かに見守る。
「はい。勿論です」
「よかろう…天秤座を司る聖獣、テンビラル、今ここに蘇れ!」
老人の声で、結晶が動き出す。
今回は結晶にひびが入りだした。そのひびが振動と共に大きくなっていく。
ひびはどんどん増え、ついに結晶が割れた。
今回は咆哮が上がらない。現れたポケモンは見た感じ口が無い。
その外見はUFOのような見た目に、大きく突き出たアンテナのような突起が着いている。
突起からは二つの秤が突き出ている。空飛ぶ天秤だ。色は緑と灰色が基調となっている。
「よし、じゃあいくぞ」
秀夜が一歩前へ出る。後ろからは何も聞こえないが、秀夜には分かる。
皆が自分に期待している事、皆の気持ちが。
「よし、今回もお前が頼りだ。頼むぞ、ラグラージ!」
今やすっかり秀夜軍の顔となったラグラージ。
「よっしゃ、行くぞ、テンビラル!」

続く