二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン 参照400もいったが大丈夫か? ( No.99 )
日時: 2010/12/16 20:01
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: L46wKPpg)

あらすじ
テンビラル戦が始まった。
圧倒的な防御力を誇るテンビラルの前に、ラグラージが倒される。
しかし、秀夜が策を思いつき—
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秀夜はジャローダを出す。
「行くぞ! ジャローダ、宿木の種!」
ジャローダが草の種を放った。テンビラルの額に刺さり、細い蔓がテンビラルの全身を覆う。
「おいテンビラル。お前に日本語が通じるかは分からないが、俺の策を教えてやる」
秀夜は勝ち誇ったように言う。
「お前の防御力は確かにもの凄い。だがな、見方を変えればお前はそれだけの存在だ。攻撃力はまるで無い。そんな奴に、じわじわ体力を削られる技は致命的ってな」
秀夜はにやりと笑う。テンビラルの表情は変わらない。
宿木は少しずつ、しかし確実に体力を奪っていく。
「ジャローダ、まずは瞑想だ!」
ジャローダは精神を集中させ、能力を高める。
テンビラルが光を放ってくる。ラスターカノンだ。
「ジャローダ、ロイヤルバーン!」
ジャローダも自然の光を集め、緑の爆発を起こす。バトルでの秀夜のジャローダの必殺技だ。
ラスターカノンを打ち破り、テンビラルに命中する。
効果は今一つなのでダメージは少ないが、そのためメタルバーストのダメージも少なくすむ。
そして、そのダメージも宿木によって回復。完全な秀夜のペースだ。
テンビラルはじわじわと体力を削られる。テンビラルの攻撃のダメージは小さい。
もうこの時点で、秀夜の勝ちは確定していた。
そして、ついにテンビラルの動きが止まった。
ゆっくりと地面に落ちる。
「地味な倒し方で、悪かったな」
秀夜は一言呟く。前のように、皆が寄ってきた。
「よーし! よくやった、秀夜!」
京がにやりと笑った。
「何がよくやっただ。先生かお前は」
秀夜も笑いながらつっこむ。
老人がテンビラルに呪文をかけると、テンビラルは黄緑の珠となった。その珠を秀夜に手渡す。
「よくやった。さて、次はイタリアのローマという所に行くと良い。乙女座のポケモンがお主達をまっているじゃろう。では、頑張るのじゃぞ…」
老人は消えてしまった。
「よし、じゃあ今日は休んで、明日はローマへ向かうぞ!」
高らかに秀夜が叫ぶと、
「おおーっ!」
皆の声が木霊した。

…とある廃墟のモニター室に、一人の男が現れた。
その男がモニターにひざまずくと、別の男が写る。
『次の刺客はお前だ。必ず、ターゲット六人を捕らえろ。一応言っておくが、あの馬鹿科学者のように、奴らを殺したりはするなよ。奴らを殺すのは俺様だ。分かったな、レイン』
レインと呼ばれた男。モニター越しの人間に答える。
「あったりめえですぜ、ボス。僕ちんにかかりゃああんな奴らお手の物。ケケケケケケ…」
『そうか。では、その「お手の物」、じっくり見させてもらうぞ』
二人の笑いが響いた。

第三章 完
第四章に続く