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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *小さな初恋* 【イナズマイレブン】 ( No.8 )
- 日時: 2011/02/11 13:53
- 名前: 桃李 ◆J2083ZfAr. (ID: eMRX3Yay)
第四話【新しい教室にて】
私、春崎桃花は、今までになく緊張しています。
新しい担任の先生が教室に入っていき、ドア越しに聞こえるのは、転校生を伝える声……
先生曰く、白恋中への転校生は、本当に少ないらしい。だから、珠香ちゃんがあんなに歓迎ムードだったみたい。
どうか珠香ちゃんと同じクラスになれますように!!というか、優しいクラスでありますように!!
「春崎、入ってこい!!」
先生の合図が聞こえ、深呼吸をした後、教室に入っていった。
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見慣れない顔が並ぶ教室。名前を黒板に書き終えてから後ろを向くと、とても注目されていました……
緊張するなか、ふと一人の女の子と目が合う。珠香ちゃんだ……一緒のクラスになれたみたい!!
「えーと……外国からの転校生だ!!親切にしてやれよ?」
思い思いの声が教室を飛び交うなか、衝動的に一礼をした。
ゆっくりと顔をあげて、最初に目に飛び込んできたのは……——懐かしい顔で。
昔から変わっていない、あの穏やかな瞳。今は、驚きの為か見開いているけど綺麗な瞳に違いない。
一緒のクラスになれたんだ……気掛かりだったことが解決して心が軽くなる。
——"吹雪 士郎"、私の小さい頃からの親友。
珠香ちゃんのこともあったけど、やっぱり一番気になったのは、士郎の事だったかな?
何年ぶりだろう?小学校三年生になる前……桜が咲いていたから二年生の進級式のあと。その日に私は、日本を発ったから…随分と昔のことだ。
士郎が一番辛かった時も、会いに来れなかった。だから今、無理を言って帰ってきた。
それも、私が帰国した理由の一つ。
( ごめんね…それから、ただいま。士郎 )
心のなかで、呟いた。
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