二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薔薇の造形魔導士 【フェアリーテイル】 ( No.29 )
日時: 2011/01/16 17:16
名前: 薔薇結晶 (ID: pD1ETejM)
参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/1222723.html

第6話


スピア「次は…キィラス、行く?」
キィラス「あぁ。行かせてくれ。相手は、ミラジェーンだ。」
ミラ「え?でも私は参加してませんよ?」
キィラス「はぁ?何でだよ?」
ミラ「話せば長いです。」
キィラス「ふ〜ん…。じゃぁ…」

  「接収(テイクオーバー)が使える奴だ。」

何と対戦相手を限定したのだ。
妖精の尻尾でミラジェーン以外で接収が使えるのは1人しかいない。

エルフマン「俺だ。俺しかいない。」
キィラス「…、ミラジェーンと同じような音波だな…姉弟か。」
ミラ「!! え、えぇ。」

さすがに接収となるとギルド内で戦う訳にはいかないので、場所を変えた。

マカロフ「エルフマンVSキィラスの対戦を始める。」


 戦いが始まったのはいいが、キィラスが目を閉じて一向に動かない。
その状況に嫌気がさしたのか、エルフマンは魔法を使った。

エルフマン「ビーストアーム“黒牛”!!」

キィラスは目を閉じたまま。
だが。

エルフマン「うおおぉぉぉ!!」

<<フワッ>>

浮いた、いや、跳んだのだ。
目を『閉じたまま』。
閉じたままの状態でエルフマンの攻撃をかわしている。
何故、そんな事が出来るのか。

『音を感じている』から。

エルフマンが右腕を振り回す音。
どの方向に走っているのか。

だが、目を閉じたままでは対処できない物はある。
それが。

「全身接収(ぜんしんテイクオーバー)!!」

そう。
エルフマンは全身接収をしたのだ。

キィラス「…マジかよ、右腕だけじゃなかったのか…。」

キィラスの情報は古かったのだ。

キィラス「……だがそれだけで勝てると思うなよ!!」

「音楽魔法“強化の翼(クレッシェンド・フェザー)”!」

キィラスの背中に音符が纏われ、翼が出現した。
そして飛んだのだ。

キィラス「音楽魔法“光の前奏曲(ライト・プレリュード)”!!!」

頭上から光の光線を浴びせようと言う魂胆だったが。
効かなかったのだ。

キィラス「…旋律が頭に響かないってか?…いいだろう、だったら!!」

その気配で何をするかわかった人物はその場に4人。
1人目、スピア。
2人目、ハンナ。
3人目、マスター・マカロフ
4人目は…ミラジェーン。

ミラ「なっ…!!そんな、彼女も…!?」

スピア「…全身接収。」
ハンナ「私達はセカンドの魔法がありますからね。私の場合は古文書(アーカイブ)。」
スピア「私は換装、魔法使い(ザ・メイジ)。キィラスは…接収。」

キィラス「覚悟しろよ、エルフマン…だったか。」
エルフマン「…!!!」
キィラス「ミラジェーン、……今だったら参戦させてやるが、いいのか?」
ミラ「……今の私は、自分自身では接収をする事が出来ないから。」
キィラス「…そうかい、だったらいいよ。」

「全身接収、“神の魂(ゴッドソウル)”!!」


第6話 終わり。