二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薔薇の造形魔導士 【フェアリーテイル】 ( No.34 )
日時: 2011/01/20 18:52
名前: 薔薇結晶 (ID: EbMOb6mj)
参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/1222723.html

第7話




「全身接収、“神の魂(ゴッドソウル)”!!」


エルフマン「接収!?」
キィラス「…覚悟しろよ。」

キィラスは普段メガネをかけているのだが、この時に限っては外す。
全身接収を果たしたキィラスの姿は、まるで…『神』。

<<ゴアァァァァアア…>>

と、突風のレベルではない風は生み出された。
キィラスの、黄金の翼が。

「“神の翼(ゴッドフェザー)”!!」

これをエルフマンはまともに、真正面から食らったのだ。
翼から離れた羽は、刃と化す。

エルフマンの体が、切り刻まれていく。


「うわあぁぁぁぁあああああああっっっ!!!」

ミラ「エルフマン!!」

このパターンは。
『あのパターン』だ。
バトル・オブ・フェアリーテイルの時の、あのパターン。


ミラが、ミラジェーンが、


     ————————————覚醒した。



キィラス「来たか、“サタンソウル”!!」

だが、全身接収の時のミラは、しゃべらない。
キィラスも、黙った。

     「この姉弟、本気になったな」

                    と、思いながら。


これは危ないどころの話ではない。


もはやこの戦いは、キィラスVSエルフマン&ミラジェーンなのだ。





ミラジェーンは、波動を。ものすごい魔力の、破壊力の。
それを放つ。
対するキィラス。
光の波動を、手で包むように生み出し、放つ。

  <<ドゴォォォォオオオオオオ>>

                   互角

その文字が双方に浮かぶ。
これで、互角か、と。

エルフマンは、跳べるが、飛べない。
だから上の2人を見上げるしかできない。

次の1手を打ったのはキィラスだった。
キィラスの周りに、4台の弦楽器。
キィラスは接収を使いながら、音楽魔法も使えるのだ。

ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス。
この4台、演奏者が居ないにもかかわらず。音を出し始めた。
心の中で、キィラスは、この魔法の名を叫んだ——!!

  ——————“アリェン・カルテット”!!


“アリェン・カルテット”は、ミラジェーンを狙う。

 …と。『思われた』


実際、キィラスが狙ったのは、エルフマンだったのだ。

——確実に仕留めておかないと、あたしの気が済まない。


4本の光の筋は、エルフマンの周りに円を描くように、くるくると回りだす。
音楽記号も、交えてきた。
フォルテ、フォルティッシモ、フォルテシシモ、アッラルガンド、クレシェンド、ピウ———
ピウ以外は、全て『強く』を意味する!!(ピウ=さらに)









エルフマンの叫び。
 
 そして。

エルフマンは、負けた。





第7話 終わり