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HNが新羅になってますが夢樹です




湖の畔で倒れる少女。

その周りを取り囲むようにしているAKUMAと、二人の人影。





眠い。眠い。

目覚めなければ。

分かっていても眠い。

あの子を探さなければ。

「どうしてそんなにあの子を気にかけているのですか?」

泣いているかも知れない。怯えているかも知れない。
あの時に手を離さなければ。

「一途な女、嫌いじゃないんだけどな」

今悔やんでも、もう遅い。

「ま、あんま時間とってもしゃぁねぇし、頼んだ　‘ドール’」

後悔が胸に押し寄せる。

「了解しました」

額に手を当てられる。
何かされる気がした。
分かっていても、今はもう逃げる力も残っていない。


　　　　　　　　　　　　　　　　「消失」

光が意識を包む。
記憶が薄れていく。
今まで生きてきた記憶が、時間が消えていく。







そして‘自分’が消える前に彼女は消え入る泡のような声でつぶやいた。


「＿＿＿＿＿＿ルイ」

そしてその時から、‘彼女’は‘彼女’でなくなった。