二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: †*+D.Gray-man+*†小説(オリキャラ募集中。 ( No.96 )
日時: 2010/12/06 15:59
名前: 夢樹 ◆gWxiCijqf6 (ID: 7hab4OUo)
参照: (*^∀^*)<21巻と小説3巻面白い

第十一唄 十此処ハ何処?十

____水の音がする。

  ____雫が落ちていく音。

____足音が聞こえる。

  ____何かしらの金属音も聞こえる。

              ____此処ハ何処?




暫くして目が覚めた。

そこは病室のようだった。

起き上がる際、腹部に痛みを覚えた。

腕と脚、腹部にはしっかりと包帯が巻かれている。

誰もいない。

外にでてみよう。そう思った。

        * * *

脚を半ば引きずる様にして病室を出た。

窓が一切ない。 此処は地下なのだろう。

白衣を着た人々が行き交っている。

病院なのだろうか。分からない。

「…進めば解るよね」

進むことにした。

        * * *

【遊戯室】とかかれた部屋に入った。

結構人がいる。

チェスをしている人、談話している人…皆やっている事はちがう。

しかしいたのは白衣を着た大人達だけではなかった。

一際目立つ集団がいた。

少年少女。みな自分より年上か。

声でもかけて見ようか。いや、だめだ。

引き返そうとした時。

「あ、血が落ちてる」

腰に刀を差した茶髪の少女に言われて気がついた。

「あ」

点滴を抜いてきた時に止血するのを忘れていた。

スップラッタ。

血が点々とルイが辿って来た道に落ちている。

同時にくらっとしてきた。

その場にうずくまる。

今まで冒険心が体を引っ張ってきたが、もう限界である。

「ちょ、だれか────!!」

少女が叫んだ。

あーあ。見つかってしまった。