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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 花言葉 ( No.139 )
- 日時: 2011/03/11 17:54
- 名前: MiNi ◆L/NsWzLsGs (ID: NcVt2sWO)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
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21話 不安な時間 〜マークside〜
「まだかな・・・?」
時計を見続けて2時間。まだ珠奈の手術は終わらない。
心配で心配で胸が苦しい。
「マーク疲れたでしょ?帰ったらどう?」
ヘレンが心配そうに聞いてくる。
帰りたくない。手術室から出る珠奈の顔を安心して見たいから。
「此処に居る。有難う。」
「やっぱり、大切な人が出来るとこうなるのね。姉として嬉しいわ。」
にっこりと微笑むヘレン。恥ずかしいから俺は目を逸らす。
「きっとお父さんもお母さんも喜んでるわ。」
お父さん、お母さん・・・そんな人、もう俺の目の前には居ない。消えた。小さい頃から海外で仕事してて忙しかったからあんまり遊んでくれなかった。
けれど俺とヘレンが小さい頃、両親を乗せた飛行機が墜落した。
それで俺は一時期笑う事が出来なかった。大人しい性格だったから友達と呼べる子も居なかった。
俺の姿を見たヘレンは俺にサッカーボールを買ってくれた。
蹴れば楽しいよ、と言われ何となく蹴っていた。いつの間にか上達していって近所の子達と一緒にサッカーをやった。
楽しかった。確かにその時には笑えた。
けれど心のどこかはぽっかりと穴が空いていた。笑い方も本当は心の底からじゃなかった。
けれど俺は大切な人が出来た。珠奈だ。
母親のように優しく、可愛い。俺は彼女に段々惹かれた。
珠奈と出会えて俺は本当の笑顔が出来るようになった。ぽっかり空いてた心も埋められた。
本当に神様には感謝してる。こんな人と出会わせてくれてありがとう。
さて、何時間経過しただろうか。3時間となっていた。
そろそろ出てくるだろう。早く不安な時間を無くしたい。
「珠奈、
大好きだよ。」
21話終わり
変だ。
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