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３話　エメラルドグリーン

アメリカに来て３日目。
外に出る事にした。

「じゃあ行って来るね。」

「気をつけてね。」

心配そうな顔をするお母さん。
こんな足で出るのは少し苦労をするが、慣れれば大丈夫。

「じゃあ。」

ドアを閉め、外を見る。
晴天にも恵まれ、良い天気だ。

「公園にでも行こうかな？」

近くの公園にはハトがいっぱい居る。
餌を持ち、車椅子を動かす。

そして５分後、公園に着いた。

「ハトがいっぱ〜い！」

早速袋から餌を出す。
ハトがいっぱい来て、餌を食べてる。

その時。

「ボール？」

車椅子の近くにボールが転がっていた。

「拾ってあげたほうがいいかな？」

ボールの落ちている場所に来ると、ボールを持つ。
泥だらけで、所々傷がある。

「あ、ボール。」

ブロンドの髪の男の子が近寄ってきた。
太陽のせいで顔が見れない。

「あの、ボール。」

「ありがとう。」

渡す時、手が当たった。
そして目はエメラルドグリーン。

もしかして昨日の子かな？

「ありがとな。じゃ！」

「あ・・・。」

聞こうとしたが、もう遅い。
だけど、エメラルドグリーンは綺麗だった。

「私も、綺麗な目になりたいな・・・。」

池の近くを通った時、自分の顔を見た。
元気の無い、暗い目。

「太陽は明るいのに、目は曇りだよ。」



３話終わり