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４話　花屋

帰り道。
ため息をつき、家に帰ろうとしたら、一軒の花屋があった。

　Ｈａｐｐｙ

そう書かれた看板。
中に入ると誰も居ない。

「誰かいますか〜？」

大きな声を出すが、店員らしき人も出てこない。
花は手入れされていて、綺麗だ。

「赤いチューリップ！」

チューリップを見つけ、手に取る。
明るい赤に染まった元気なチューリップ。

「買おうかな？」

財布を取り出し、レジに向かうと、１人の女性とぶつかってしまった。

「あ、ごめんなさい。」

「チューリップ、好きなの？」

「え・・・？」

ブロンドの綺麗な女性。
青い目は澄んでいて、吸い込まれそうだ。

「はい、花言葉が好きなんです。」

「愛の告白、よね。私も好きよ。」

女性は微笑み、私の顔を見る。
もしかして、店員さんかな？

「あの、ここの店員ですか？」

「ええそうよ。私はヘレン。よろしくね。貴方は日本人かしら？」

「はい。引っ越してきたばっかで。珠奈です。」

「そう、いい名前ね。」

そして私はヘレンさんと花についてずっと話していた。

すると、ドアから誰かが入ってきた。

「おかえり。」

「あら、マーク。サッカー楽しかった？」

「あ・・・！」

マークと呼ばれた少年。
私は見た事がある。

「君は・・・！」

マーク君も私が居る事に驚いている。

「こちらは珠奈さん。これは私の弟、マークよ。」

ヘレンさんの紹介で私達は会った。



そして私達は、恋に落ちた。



４話終わり