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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 花ことば ( No.36 )
- 日時: 2010/12/11 16:52
- 名前: レモンティー (ID: AHLqKRWO)
7話 届かない存在
「なぁ珠奈、俺の試合見に来ないか?」
「試合?あ、サッカーだもんね。でも・・・。」
きっと会場は混んでしまう。
見たいんだけど、私は車椅子。
万が一、怪我でもしてしまったら大変だ。
「ごめんね、私行けない・・・。」
「そうだよね。誘ったりしてごめんな。じゃあ、試合だから!」
「頑張ってね。」
マーク君の背中を見送る私。
行きたいな〜。
私がこんな体をしてなきゃ・・・。
気分転換に散歩をする。
もう、空は綺麗な夕暮れとなっていた。
「そろそろ帰らなきゃ。」
暗い中帰るのは危険だ。
「マーク!今日もかっこよかったよ!」
「もう最高!」
遠くから女子達の黄色い声が聞こえる。
その真ん中に居たのは・・・。
「マーク君・・・。」
女子に笑顔を見せるマーク君。
なんだろう?マーク君が遠くに居ると感じる。
手の届かない、遠いところ。
「ありがとな。また見に来てくれよ。」
「うん!」
「ばいばーい!」
そうだ、マーク君は私には届かない所に居たんだ。
馬鹿だな・・・もう隣に居るかと思っちゃったよ。
「・・・ははっ。」
何故か笑顔が出てくる。
そして、大粒の涙も・・・。
7話終わり
超病んでるじゃん笑
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