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８話　もしも・・・

もしも・・・マーク君が私に好きと言ってくれたら？
赤いチューリップを渡してくれたら？

そんな事ないよね・・・。

最近マーク君と居ない。
サッカーで忙しいみたい。

女子の私だから女の子の気持ちを分かって欲しい。

一緒に居たいよ・・・。

「考えるのやーめた！」

今日も晴れてるから散歩に出よう。
もしかしたらマーク君に会えるかもしれないし。

薄ピンクのワンピースを着て、外へ出た。
この服は死んだお婆ちゃんから誕生日に貰ったのだ。

いつもの公園に行くと、ベンチでカップルらしき２人が座っていた。

「あれ？あの男の子・・・マーク君・・・！」

可愛い女の子と楽しくお喋りしてる。

嘘でしょ・・・！？

マーク君彼女居たの・・・？

私はずっと片思いだったの？

女の子もこの前マーク君の試合の時に話していた子だった。

「そっか・・・振られたんだね、とっくのとうに・・・。」

もしも・・・好きな人に彼女が居たなら？

じゃあ私は邪魔をしません。


貴方が、幸せなら・・・。



８話終わり