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１１話　ライバル

リオンが来て一週間。
そして気になる事が・・・。

リオンとマーク君って仲いいな。

帰り、マーク君と居れる時間なのに・・・。

「珠奈ー！マーク！一緒に帰ろう！」

「うん！」

「ねぇマーク、あのね・・・。」

帰る時はいつもリオンとマーク君がずっと話している。
私は２人の後ろをついて行くだけ。

１人に居る私をマーク君が話しかけてくるが・・・。

「ねぇマーク！私も入れてよ〜！」

強引に話に入ろうとする。
２人で話したいのに・・・。

クラスだと明るくて一緒の居て面白い子だけど、何故かマーク君と話してると私を１人にさせる。

そして今日、リオンに話があると言われ、教室に残っている。

今は下校時間。

みんながどんどん教室から消えていく。

「珠奈待った？」

「ううん。話って？」

「あのね、私・・・


マークの事が好きなんだ・・・。」


「え？」

マーク君とよく居るからそう思ってたけど。

「だから珠奈さ、応援してくれない？」

そんな事言ったって・・・。

私だって好きなのに・・・。

「珠奈、マークの事好きでしょ？顔に出てる。でもね、


あんたみたいな奴にマークと付き合って欲しくないの。」


氷のように冷たい目で私を睨んできた。
一瞬、あの優しいリオンに見えなかった。

「じゃあね！私マークと２人で帰りたいんだ。だから珠奈邪魔しないでくれない？」

魔女みたいな笑顔を浮かべ、リオンは帰ってしまった。

「邪魔なんだ・・・私。」

きっとマーク君もそう思ってるよね？

リオンの方がいいもんね？


邪魔なんだよ、私とゆう存在が・・・。



１１話終わり