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１４話　ひまわり



「ヘレンさん？」

「あ、珠奈さん！」


今日は朝早くにヘレンさんから電話があり、すぐに来てほしいって言われた。

ヘレンさんの周りには大量のひまわりの種。


「どうしたんですか？」

「それがひまわりの種を買ったんだけど、多すぎて。」


確かに多い。

ヘレンさんは天然なのかな？


「だから種を珠奈さんにあげようかなって。」


ヘレンさんに渡された袋の中にはひまわりの種が多くあった。


「こんなにいいんですか？」

「いいのよ。この店は小さいからそんなにいっぱい置く場所がないし。」

「ありがとうございます！」


確か庭があったっけ？

種を植えていいか後でお母さんに聞こう。


「珠奈さん、マークとはどう？」

「え？」


近くに鏡を見ると、自分の顔が真っ赤だった。

それを見てクスッと笑うヘレンさん。


「あのね珠奈さん、ひまわりの花言葉ってね“私の目はあなただけを見つめる”なの。きっと珠奈さんの目にはマークしか映ってなさそうね。」


嬉しそうにしながら話すヘレンさん。

マーク君しか映ってないか・・・そうかもね。


「じゃあ、家に帰って植えます！ヘレンさんありがとう！」

「どういたしまして。」


車椅子を飛ばし、早く家に帰った。

さっそくお母さんに報告する。


「お母さん！ひまわりの種もらったの！庭に植えてもいい？」

「こんなに植えるの？いいわよ。綺麗に咲くといいわね。」

「うん！」


スコップを片手に手際よく種を植える。

あっとゆう間に全部植えた。


「綺麗に咲いたらマーク君に見せよう。」



あなただけを見つめる


私はもうマーク君に夢中なのかもね。



１４話終わり