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１５話　魔法の言葉



暇な私は、近くの図書館に向かう。

図書館の中に入ると、さっそく花について書かれている本を手に取る。


「あ、これいいな〜。」


綺麗な表紙の本を見つけ、手に取ろうとしたら、誰かの手に当たった。

背が高かった、まぁ私が車椅子だから、上を見るとあの爽やかな顔を見た。


「やぁ、珠奈。」

「ま、マーク君・・・こんにちは。」


偶然だった。

そしてマーク君って、花とか好きなのかな？


「どうして図書館に来たの？」

「ヘレンに調べ物してって言われてさ。花言葉、お店の花を紹介する時に。」

「へ〜。私は花が大好きだから。」

「珠奈らしいね。」


いつもの笑顔が見れて、なんだか久しぶりな気がした。

今日は日曜日。学校は休み。

久しぶりと感じるのも無理もない。


「そういえば、リオンはどう？」

「マーク君のおかげで何もないよ。」

「そっか、良かった。」


まるで自分のように喜んでくれる。


「そうだ！マーク君、桜が咲いたら見たくない？アメリカは確かあったよね？」

「うん、公園で満開に咲いてるよ。でもまだ冬だよ？」

「咲いたら行くんだよ！あのね、知ってる？」


そう言い、マーク君の耳元で囁く。



「桜の花言葉は“あなたにほほえむ”だよ。」



そう言った瞬間、顔を真っ赤にしたマーク君が見えた。

どうして私、こんな事言ったんだろう？


「じゃあ、明日学校でね！」


１冊の本を借りて、マーク君にバイバイをした。

私、決めた！

桜の咲く場所で、告白する。



大好き



魔法の言葉、届くといいな・・・。



１５話終わり

何すかこれ？ｗ