二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 原子の擬人化第三話 「乱入。それは歌?そして機械」 ( No.9 )
日時: 2010/11/20 16:59
名前: 嘉佳緒 (ID: qrnJbgt/)

 「じゃあ一体どうすれば—————…」

 頭を抱える水素。無理も無い。あれから色々な案は出たものの、矛盾か否定ばっかりだった。
 もうネタは尽きたといって良い。
 皆も疲労で顔がやつれている。
 会議は地獄絵図と化した。
 だが。

 「だったら歌えばいいじゃんッ!!」

 元気と威勢の良い黄色い声が、空気の重苦しい部屋を染めた。
 その声の主は原子達のものではない。
 部外者、他者、ここに存在する人物とは一致しないもの。
 そいつは無駄にでかい扉を蹴って入ってきた。
 いや…見るからに5人はいる。
 元気よく声を張ったのは真ん中に居る緑髪をツインテールにした少女だった。
 その子は腰に手を当てて胸を張る。

 「水素君。君は何か間違っていないか?人間に感謝を示すなら、歌が手っ取り早い!即ち、人は安寧と安らぎを求めているのだ!!」

 その場に居た原子たちは、情けなく口を半開き。
 後にこの子がボーカロイドの一人、初音ミクだと知るのはまた次のお話。