二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第一話 一番目アリス ( No.3 )
日時: 2010/11/20 16:40
名前: 葡萄飴 (ID: acQ6X1OT)

森に入ってもう一週間は経った。
メイコは何人、何匹の動物や人間の首を
斬り捨てていっただろうか。
メイコの顔や手、服はもう血だらけだった。

「ま、まだ足りない……」

メイコは狂ったように斬れるものを探し続けていた。
すると、たまたま釣りに来ていた男が
池の前に座っていた。

「う〜ん…… やっぱりここもダメか……」

男は釣り道具を片付けて立ち上がり後ろを向いた。

「え………」
「私の…私の獲物……」
「うわああああああああああ!!」

血だらけのメイコを見て男は叫んだ。
男は逃げ回ったが、メイコから逃げられない。
とうとうメイコに捕まってしまった。

「ど、どうかお助けください!! 命だけはッ!!」
「黙って言う事聞いてくれる?」
「い、言う事ならなんでも————」

ザシュッ!! メイコは男の言う事など全く聞かずに、剣を振り下ろした。
男の血がメイコにふりかかった。

「うふふ……また探さないと……」

手に持っていた男の頭を離し、森の奥深くに入っていった。
男の頭はころころと転がり、ボチャンと池の中に沈んだ。