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第一章
「新しいモノ」

「…暇ねぇ…」
ベルがボソッと呟いた。
確かに暇、冬は寒くてこたつから出たくないし…
「俺が一位だっ！」
「僕だって！」
ジュンとケイはマリカーをヘッドホンでやり始めるし、オセロやチェスもやったしトランプは十回ほどやった、なにをしよう…
［コンコン］
「おい、おうさまがお呼びだぜ。」
「「？」」
オウサマ？いたっけ？
「言ってなかったか？この街におうさまが来てるんだ。」
「だからなんなのよぉ」
ベルが不機嫌な顔でミカンをほおばりながらいった
「だからよ、ちょっとお城にいってこいや。」
「一位の座は渡さない！」
「うおーっ！」
二人はヘッドホン付けてるため話なんか聞いちゃいない。
［ブチ］
「あ゛」
ベルとテツ（だっけ？）がテレビのコンセントを抜いてしまった。
「なにすんだよぉーー！！！」
「ブチ切りするとデータ壊れるんだよぉ！？」
そっちか！
「あ゛ぁ゛！？」
「「な…ナンデモアリマセン…」」
「ちゃっちゃと済ませるわよ。」
こうして私たちはお城へ向かうことになった