二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ☆ヘタリア学園☆ ( No.2 )
日時: 2011/02/03 18:16
名前: 黒須 青 ◆2HLLYdNNUA (ID: /DGSB/Uw)

第一話 

ざわ・・・・ざわ・・・・


ここは、世界W学園の門の前。時刻は、朝の8時10分過ぎ。
45分くらいからSHRがあるらしく、大勢の学生たちが歩いてくる。

その中、彼「シェイド・シェイクスピア」は門に寄りかかりつつ姉を待っていた。
「・・・(本当に連れて来れるのか・・?)」

彼の姉「リエン・シェイクスピア」は、20分ほど前に生徒会長って人を探しに人ごみにまぎれていった。

「(大体、7時40分にこの門の前で待ってろって言ったハズの生徒会長とやらが、待ち合わせの時間に来ないっていうのはどうしてだ?)」


?「———!」


色々考えていると、誰かに呼ばれた気がした。

ふと周りを見渡すと、人を避けながら2人ほどこっちに向かって来るのを発見した。

…一人は、確実に姉であるリエンだろう。もう一人の方は…見覚えがない。…確実に初対面だろう。

理由は、少しツンツンした金の髪に緑の目。

——そして、印象に残る太い眉。


少ししてから、リエンが駆け寄ってきた。

「あ!ダーク、よかった!見つけた…じゃなくて、会長さん連れてきたよ!」

「あ、く…リエン姉さん。大丈夫?道に迷わなかった?」

「う…うん、大丈夫だったわ!」

「(あ〜、これは迷ってたな…)…リエン姉さん、そっちの人は?」
後ろから来た人に視線を向けて言う。

「ん?あ、この人が生徒会長さんだよ。んじゃ、会長さん、お願い…じゃなくて、お願いします。」


「ああ。俺は、アーサー。アーサー・カークランド。
国名は、イギリスだ。この学園で、生徒会長を務めている。
この学園について聞きたいことがあるなら、生徒会室に聞きに来るとかするといいだろう。
あ、それとだな…話すときは無理に敬語にしようとしなくていいぞ?
……あ、べ、別にお前らの為じゃ(ry)」

「あ…。で、でわ…。
わ…あたしは、リエン・シェイクスピアです!
国名は、ライト共和国!よろしくです!アーサーさん。
こっちは、双子の弟のシェイドです。」

「あ…俺…は、シェイド・シェイクスピアです。
国名は、シャドー共和国…です。
よろしくお願いします、アーサーさん。」

「あぁ、よろしくな。ふたりとも。
(…双子か。ほんと、そっくりだな…)」

「じゃあ、自己紹介はこれくらいにして…
お前らはヨーロッパか?それともアジアか?」

「えと…」「ヨーロッパです。」

「わかった。お前らのクラスはヨーロッパクラスだ。
席は、クラスのやつに聞けばいい。
……おっと。そろそろ時間か。
クラスが決まったから、今からクラスに行ってもらう。
今日は、そのヨーロッパクラスで半日を過ごしてもらうから、色んな事を聞いておくことを薦める。
後は……寮の話だな。寮のことも、同じクラスのやつに聞け。」

「はい。」「わかりました。」

「ヨーロッパクラスは、そこの2階だ。とりあえず、地図は渡しておく。
……読める…よな?」

「……」「大丈夫です。」

「(…姉の方、大丈夫か?)
俺はこの後、生徒会の仕事があるから失礼する。
…頑張れよ。」
最後の言葉はシェイドにささやく。

「・・・(…ハァ。やっぱり、わかっちゃうのか…)」



「アーサーさんって…なんか、すごい人みたいだね!」

「そうだね。(姉さんよりも…ね。)」

「…じゃあ、クラスに行こっか!」

「ああ。姉さん、俺が先に進むからちゃんとついて来てよね?」

「…あい。」


                      第一話 fin