二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: [銀魂] 、*恋々━━・・+ [学園] ( No.11 )
日時: 2010/11/27 18:58
名前: 紫陽花 (ID: xrNhe4A.)

04*

In the dormitory?






あの後すぐ、銀ちゃんは消えた
……校長に呼ばれてた!、とかいってたけど絶対逃げただけだと思う
まあ、消えたってことにしておこう、うん

というわけで今私は、残された魅影先生と寮の中に居る
寮の中は結構広くて
それでいてまさかの洋風、


「…わあー、此処で今日から生活するんだ……」

見るものすべてが珍しくって
ついついキョロキョロしてしまう……


「おい、七瀬…そんなに珍しげに周りを見渡すな……田舎者みたいだぞ」

「す、すみませんっ!」


クルクル回りながら歩いていたら
先生に頭を小突かれた
しゅんっと縮まる私を先生はクスクスと笑って見ていた



「あれ?…魅影せんせい?」

今度はキョロキョロしないように下を向きながら歩いていると
急に聞こえる誰か……男の子の声。

その声にぴくりと反応し何故か冷や汗を垂らした先生が
ゆっくりと、これまたゆっくりと振り返った…


「げ………」
「やっぱりそうだ!何してるんですか?こんな朝早くに?」
「や、やあ!前川!おはよう!……っ!」


「ゎ!」

右手を挙げ清々しくそう言う先生は
何故か手をぐいっと引っ張り、私を背中に隠す
…もちろん、容姿端麗な先生はスタイルだって文句なし
それにくらべて正反対な私はその背にすっぱりと隠れてしまった


「…先生、前原です」

「ちょっと先生用があるんだ、んじゃ!がんばれよ前橋!」

「や、がんばるって何を…てか前原だし」

「…いいか前橋、人間そういうことを気にしないことがフリータへの大きな一歩なんだぞ」

「なりたかないわ!!」


背中越しに聞こえる会話

…顔は見えないけど
このかみ合ってない会話と、焦った様な声……

絶対動揺してる、



「…じゃ、今度こそ私はいくぞ」

今度こそっと動き出す先生


だけどそう、うまくはいかなかった

歩き出す先生を呼び止めたのは…


「?…待ってください!」


またもや彼、前橋くん
しかもいつもと違う先生の様子に怪しがってるご様子で…

これはまずいぞ…


「先生、背中になんか隠してません?」


背中に何かを隠してると確信した前橋君は
先生の後ろをひょいっと覗く…

「っ!!」

…っと先生もそれを負けじとひょいっとかわした!



ひょい、ひょい、ひょい、ひょい……—
クル、クル、クル、クル……—


「だあー!!もう、しつこいぞ前橋ぃぃ!!!」


ブンッ—

聞こえたのはそんな音、
よく見ればなんとあらまぁ
先生が私を掴んでいた手を天に投げ出してる状況で…

…案の定、私はバランスを崩して先生の背中から出てしまう……




「あ…」
「え?」






「あーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」




私を見た前橋君が叫ぶ


「まずい!!七瀬!走るぞ!!」
「え!?わ、ゎゎ…ちょ!?」


手を引かれ、
私と先生は走り出した。