二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: [銀魂] 、*恋々━━・・+ [学園] ( No.18 )
日時: 2010/12/04 19:28
名前: 紫陽花 (ID: xrNhe4A.)

05*

hidden truth





バタンッ——

二人で部屋に駆け込むと勢いよくドアを閉めた

私と先生が入った部屋は何にもない、すっからかんな部屋……


強いて言うなら、あるのはベットとタンスそれから勉強机だけ
あとはなーんにもない

一体誰の部屋なんだろう…?

「あの……此処、誰の部屋ですか?」

「ハァハァ…此処こそが古代から使われてきた………ハァ…ッ、エジプトのツタンカーメン……、ゲホッ………—」

「いや、そんな見え見えの嘘…間に合ってますから…」


久しぶりに走ったのか、それとも歳なのか…
よくわかんないけど息切れでゼーゼーいいながらもボケる先生に私は苦笑いしながら近寄り背中を摩る



「…ヒュー……とはまった……うぇっ…くむか…ゴヘ……んけうなふつーの、いや…今日からなな……せんッ……ゴホっ、ゲホッ……うぉえ!!」

「ちょ!?だいじょーぶですか!?…後半まったく聞き取れないんすけど!!」


「だい……じょー…ぶ」


先生は胸に手を当てて呼吸をおおきくしながらベットに腰を掛けた、
そしてそのまま、後ろに倒れ込み目を静かにつぶる


「わ、れ、わ、れ、は、うちゅー、じん、だ、………あーあー…よし大丈——」
「や…何が大丈夫かまったく理解不能なんですが?」


即答でそう返すと、先生はきょとりと首をかしげていた
………なんで?みたいな顔して、


こっちがなんでだよ、
なぜによく小学生がやる…
あの喉を手で叩きながらやるアレやって大丈夫か確認できんの!?




「よし…、ところでだ…七瀬、……男は好きか?」

「はひっ!?」


唐突にぶっ飛んできた質問に私は思わず変な声を上げてしまう
(某漫画の口癖みたいだし…)


「…そんなに同様することか?」
「しますよ!」

「………まさか、七瀬お前……レズじゃ——」

「先生のその発想がまさかです!!」


私が必死にツッコむと
先生は何故か黙り込んでしまう…

しばらくの間、沈黙が続いた……



「ならば」…静かな雰囲気の中で先生の声が妙に響く

「……言い方を変えよう、………男は、怖いか?」


さっきよりはましになったものの、
やはりその質問は答えずらいもので
私はつい、口を出しそうになってしまう……


——が、やめた




目が……瞳が
———真剣、だ。

これは、冗談でもボケでもない…
先生は本気で聞いてるんだ—

だったら、


「怖くはないです…、ましては嫌いでも」


「そうか…」


そういった先生の声はどこか安心したような声だった、



「でも、」


「…?」



「付き合いたい、とか…恋したいとか、愛し合いたいとかは……嫌です」



、……また、沈黙—

言わないほうが良かったかな?
て後悔する自分もいたけど、ほんとのことだから
そんな感情、数秒たったら消え失せた




「ふ……そっちのほうが好都合、」

「え?」



予想外の言葉にびっくりしてバッと顔を上げる

「いいか、七瀬……今から言うことはすべて本当だ」


「……?」

「この学校は……




       男子校、だった」


「は?え………でもだった、でしょ?なんでそんなこと—」


「確かに、今年から共学にはなった………が、」



が?
がってなにさ?!


嫌な予感が胸を過ぎる……



先生はすぅーと息をすい、
そして人差し指をピンと立て、言った




「何故か女子生徒が一人も入らなかった、以上っ!」


「え?」


「まあすなわち、……



    七瀬恋…お前が本校初女子生徒だ!!」




先生がババーンと発表する…
効果音をつけるなら、てっててーん!だろうか…


本日三度目の沈黙……



そして私は、三分後
………………口を開いた

否、
     叫んだ






「ええぇええぇぇ———んっ!!!」


「ばか!七瀬!!煩い!」


が、すごい早さで先生に口を塞がれてしまい
声は途中で途切れる形になってしまう…



「…お前、状態を把握してないのか?」

「んーんーんーんんん!(出来る訳ないでしょ)」

「此処には男しかいない」

「ん……」

「しかも此処にいるやつらは女に餓えている…男子校だったからな」

「…………」


だんだん嫌な寒気がしてくる


「これがどういう事が分かるか…七瀬?」




薄々予感しているものの首を横にふった、
そーではありませんように、と願って…









「お前が、ほとんどの奴らの獲物ターゲットっつうことだ」



先生が今まで生きてきたなかで最低最悪の事を告げる…




嗚呼、もうほんとに嫌…