二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: [銀魂] 、*恋々━━・・+ [学園] ( No.41 )
日時: 2011/02/13 22:16
名前: 紫陽花 (ID: brzlttas)

14*



▼┃寮にて┃




「風呂は部屋にシャワーがついてるからそれを使え、
あ…あと、入浴中はくれぐれも鍵を掛け忘れるな、大変なことになるぞ」

長い長い廊下を二人で歩きながら
魅影先生の言葉に耳を傾ける。


ガヤガヤと各室から聞こえてくる笑い声は
此処が本当に男子校の寮なんだと私に伝える、

勿論分かってることだったけど
何故かそれがより一層私を不安にさせた。



「…七瀬の右隣の部屋は土方、

向かいは沖田、あとは……
 まあその他モロモロで…━」


ん、……え?

右が土方さんで
向かいが沖田さんだと……?!




「せ…せんせ……まさか、私………


  男子にかこまれてるぅうぅううう?!」


「あたりまえだろ、此処は男子校の寮だぞ」

「わお!!」



いやいやいや
男子校ってのは知ってるさ!
でもさ!まさか、男子とぴったり一緒とは思って無かったよ、うん!!


「大丈夫だ、土方も沖田もいくら女に餓えているとはいえ、ひよこには手をださんだろ——」


「あー、ひよこで良かった、嬉しくないけどひよこで良かった!!」


廊下だと言うことも忘れて私は声を張り上げる

…まあ、そうこうして気が付けば自分の部屋に着いていた。



「それじゃあな、ひよこ……あ、間違った七瀬」


「大丈夫です!分かってますから…わざとって!!」

ドアの前でにこりと毒舌ぶっかける魅影先生に
シャーっと猫のように睨みながらドアを押す。

あー、もうやっていけるかな私?




「七瀬…」

「?」

部屋に入りかけたその時だった、
先生のさっきとは違う声音に私はクルリと振りかえる


「お前は一人じゃないぞ…
  だから、なんでもかんでも一人で抱え込むのだけはやめろ」






(今日、一番泣きそうになった一時だった━━)