二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: REBORN! lacrima-涙- ( No.13 )
日時: 2010/11/30 19:06
名前: 霧氷 ◆vll3drelnA (ID: GgxfwrUK)

>>11 葵

変更の件了解致しました!

なんか葵のスレ行ったらロックされててコメント出来なかったゴメンね汗
荒らしは実に怪しからん・・・怒
ちょっといっぺん死んでもらわないt(ry

いい名前だと!?
そう言って頂けると嬉すぃ^^←
マーモンはきっと全てを知ってるんだよ・・・きっと・・・

ディーノさんをずっと出したかっただけww

>>12 風様

ちょいとデフォしすぎましたね笑
もっとアホにした方がいいですね!!

ディーノ「・・・お前絶対そんな事したらゆるさグェボア!!(←こけた)」
ロマーリオ「なぁにしてんだボス」

・・・このシーンどこかで出したい。

おぉ、葵と同じく風さんまでww
あ、育てるってのは修行積ませるって事です。
分かりにくくてすいませんでした汗


皆さんコメントありがとうございました!
下記から第二弾です↓↓↓





第二弾「私が涙の守護者です」

「・・・じゃあ、名前を聞かせてくれるか?」

ディーノの言葉に少女はこくりと頷いた。
その姿はさっきとは違い、ディーノとお揃いの緑のボアの付いたジャケットを羽織っていて、その下は白いカッターシャツに緩んだ青のネクタイ。
そして、黒いズボンを穿いていた。

「・・・あの、こんな良い洋服をお借りしてしまって・・・」
「あー、気にすんなよ。それ俺が15ぐらいん時着てた服だからもうはいらねーし。やるよ」
「!?」

少女は目を丸くし、首を横に振って見せた。
ディーノはいい顔で笑う。

「いーっていーって!で、名前は?」
「・・・あ、海月虚空です・・・」
「海月って、あのくらげか??」

ディーノはジェスチャーでうねうねとくらげを表現したつもりの様だ。
何なのやらさっぱり分からない。
少女———虚空は頷いた。
ディーノは「へぇ」、と面白そうに呟いた。

「・・・で、本題に入るんだけど、何でヴァリアーの下っ端に追われてたんだ?なーんか結構裏ありそうだけどよ」

「はい」、と虚空は返事をした後、話し始めた。

「・・・私は、“ホルトン王家”の末裔なんです」
「・・・ホルトン王家??」

ディーノは身を乗り出した。
そんな王家は聞いたことがなかった。

「はい、ホルトン王家は表上18世紀に滅びた事になっていました。その事実を知っている人も限りなく少ない筈です」
「18世紀にか・・・どうりで知らなかった訳だぜ」
「そして無事逃げ残ったのが、私の祖父の祖父の祖父だそうです。私の両親は私が幼い頃、飛行機の墜落事故で亡くなったので、詳しいことは———」
「あー、いいよ、よく分かった。ありがとな」

ディーノが笑いながら言う。
それがディーノの優しさだという事は、虚空もすぐに理解した。
虚空は少しだけ笑顔になる。

「・・・で、ヴァリアーには何で襲われてたんだ?」

そうだった、と虚空は左腕のシャツを捲り、ディーノに差し出した。
左手の甲にあったのは———“翼の生えた雫”の文様。
ディーノはまじまじと見つめた。

「なんだこりゃ・・・?俺の刺青と似てるけど・・・」
「・・・刺青??」
「あぁ、これこれ」

ほら、とディーノも左腕の裾を捲り、キャバッローネファミリーのボスの証を虚空に見せてやる。
虚空は驚きを隠せないようだ。

「・・・同じ」
「じゃあなさそうだな。俺のは突然現れたけど・・・お前のは烙印とか刺青とかじゃなくて・・・“産まれた時から其処にある”みてぇだ」

2人で虚空の文様をまじまじと見つめる。
第一声を発したのはディーノだった。

「・・・で、これがどうしたんだ?」
「・・・はい、この文様は———“涙の守護者”の証なのだそうです」
「涙の守護者だと!?」

ディーノは驚愕した。
守護者の証は、基本リングだ。
なのに証が文様———リングではない。
そして“涙の守護者”事態が初耳だった。
ディーノの動揺を感じ取った虚空は、

「・・・ボス、手を貸してください」
「え、何でだ??」

講義する暇さえ与えられず、ディーノの右手が虚空の両手に収まる。
その途端、霧の炎よりもっと深い蒼色———群青色の涙の炎が、虚空の全身を包み込む。

「おい、虚空・・・?」

ディーノが気付いた時には、目の前に虚空はいなかった。

いたのは———“自分”。

洋服が小さいのか、サイズが全く合っていない。
幻覚———では、ない。
洋服は、さっき虚空が着ていた物と全く同じ所を見ると———

「虚空、か?」

目の前の自分が、口を開く。

「はい。———このようにして我々涙の守護者は、自分の身を他人のものに変えて、隠れていき続けてきたのです」

フッ、と元の虚空に戻る。
ディーノは今だ唖然としていた。



「私が、涙の守護者です」