二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: サマーウォーズ dream novel 八月のこもれび。 ( No.7 )
日時: 2010/11/27 15:15
名前: 紫苑 ◆auXaHdWNFQ (ID: .MCs8sIl)
参照: ポケモン小説挫折寸前ですm(__)m

ただ今夜の七時五十五分。キング・カズマと戦うまで…あともう少し…


 fore episode  summer dayの決戦日


香衣はパソコンを立ち上げ、軽くカジノゲームをしていた。

『あと…もう少しだなぁ…』

カイはそう呟いた。

そして格ゲーの会場へと急いだ。




《さあさあさあさあさあ、レディース&ジェントルメン! ボーイズ&ガールズ! 上司に有給休暇の届けは出した? 学校に親の声マネで仮病を伝えた? ドタキャンした恋人にひっぱたかれた頬の具合はどうだい? トイレは済んだ? 今日の礼拝も? ハンバーガーとコークの準備は? ピザの配達が遅れているのはオレから謝っておくぜ! きっとそいつも今の君みたいに仕事の事なんか手がつかないのさ!》

暗闇一面の世界に有名企業のロゴが浮かび、たちまち世界中の企業の名前が先を競うように登場する。

《いよいよ始まるぜ、エキシビジョンゲーム!タイムリミットは、2分30秒——》

スポンサー企業のロゴの上に-exhibition game-と書かれた電光掲示板が浮かび上がった。

F1レースそっくりのスタートランプも現れる。

《もちろん主役はコイツ———キィィィィング、カズマァァァァッ!》

その全貌は、ツンと突き出した長い耳と、突き出た鼻。
鋭くも赤く輝く眼、額にかけたゴーグル。
白い体毛に覆われたダウンジャケットの内側には、チャンピオンベルトを巻いている。
二本足で立つ兎。

ここは、大きな広場だ。中央には場違いに綺麗な屏風が立てられ、一具の甲冑が鎮座している。

《だれだぁ?こんな所にジャパニーズ・ヨロイを置き忘れたのは!責任者を呼べ!—-——っとこいつは失礼!……ショーグン・ノブナガだあっ!こいつは最初から強敵だぜ!》

閃光が走った。
鎧武者が接近し、サーベルを振り払ったのだ。あまりにも速過ぎる刀捌きのせいで、剣筋が光の残像としか見えない。兎戦士が両耳をパタパタと折り畳み、紙一重で刃をかわす。

とうとう兎戦士を壁際まで追い詰めた鎧武者が、トドメとばかりに袈裟斬りを放った。
兎戦士はとっさに跳躍し、壁を蹴る。

サーベルが空を切った。鎧武者が標的を見失い、きょろきょろと周囲を見回す。

次の瞬間、兎戦士は鎧武者の背後へ着地し、鎧武者のハッとして振り返った般若面に、兎戦士の裏拳がめり込んだ。面が割れ、兜がひしゃげた鎧武者が吹っ飛ぶ。

《キング・カズマ、渾身の一撃がヒットォッ!撃破だッ!》

そして、次のフロアへと続く階段を上る。
三階もまた、同じような広場だった。
しかし真ん中に、黒い球体のようなものがあった。
そこから人型の猫のような…ラフな格好をした少年…がにゅっと出てきた。
そう—————

《今夜の相手は…なめられないぜッ!…そう!OZでおなじみの———》

兎戦士は、自分より小さい小柄なアバターをじっと見ていた。

《——小さな天才OZ製作者……カイッ!!!!》

兎戦士は驚愕した。こんなに小さいのだととはおもっていなかったのだ。

カイはキング・カズマを見てニヤリと笑った。

兎戦士は空へ飛びあがった。攻撃戦にするらしい。
すると急に横から兎戦士が蹴りを入れようとこっちへ向かってきた、しかしカイは何もする様子はない。
そして、当たる直前に……兎戦士は足をつかまれた、そしてカイは兎戦士を飛ばした。

《おおッ!!キング・カズマが飛ばされたーッ!!!ここまで来るともう止められないぞ!》

兎戦士は起き上がるとカイを挑発してきた。本気で戦うのだろうか。
カイはその挑発に乗って、走って行った。

カイは兎戦士に接近した、そして目にも止まらない速さで兎戦士はパンチやキックをし続ける、カイは攻防戦のようだ。

兎戦士は次の瞬間、サマーソルトキックをしてやろうと思い、カイに向かってやった。
カイはその瞬間を見計らってかわし、勢いよく強いキックをお見舞いしてやった。
兎戦士は…倒れた。

《K.O!》

甲高いアナウンス声が響いた。
仁王立ちしている黒猫少年の後ろに

-challenger win!-という文字がでかでかと表示される。同時に、倒れたカズマの腰からチャンピオンベルトが…消滅した。

そして、カイに金色に輝くかんむりが乗せられた。





そこで、僕の意識は眠りの中へと入って行った。