二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

 The tears which I forgot ( No.151 )
日時: 2011/03/16 14:33
名前: 桃李 ◆J2083ZfAr. (ID: 2lvkklET)
参照: 発熱しました。だがしかしパソはやる!←



 何を勝手に嘆いているのだろうか。深い意味など、あるはずが無いのに。そう、俺が受け取り方を間違えただけなのだ。俺が一番よく知っているだろう? あいつは、正しい。
 あの日から今日まで、まるで立ち直ったかのように現実を偽装し、結局逃げ出していた。ぎこちないながらも、普通の生活を送り始めている彼等とは違う。俺は未だに、抜け出せていないのだ。底なし沼に突き落とされてしまったかのように。所詮、俺なんぞこの程度だ。努力もしないで強さを求め続け、結果として歪んでしまったのは……

 ———きっと、弱い哀れな俺だけなのだ。



     *     *     *



   一体、俺が何をしたと言うのか。

 答えは見つからないであろう疑問が、さっきからぐるぐると身体中を駆け巡っている。大きな溜め息を吐き出すと再度、自らが招いた厄介な疑問と格闘し始めた。簡単に肺から追い出せる空気のように、この悩みも吐き出せたらどんなに楽か……なんて、無理か。我ながら幼稚だと呆れてしまい、自然と苦笑が漏れる。
 それにしても、だ。
 本当に、俺は何をやらかしたのだろう。
 薄れかけた記憶をも叩き起こし、躍起になって原因を探す。が、どこを洗っても浮かぶのは、穏やかに微笑し、純粋にサッカーを楽しんでいる場面ばかりだ。そして、すべてに共通しているのは、俺もその一員だということ。外れているわけでもない。普通に、ごく普通にサッカーをしているのだ。人を傷つけるような、そんな棘を含ませた言葉を放った覚えは無い。けれど、原因が見つからないからと言って、このまま放置しても良いのか? ……いや、絶対に良くない。俺はあの優しさに、幾度となく助けられてきたのだ。見捨てるような真似は、したくない。しては、いけない。
 今日、あいつが一瞬だけ見せた虚ろな瞳は、異様なほどに俺に執着し、離れようとはしてくれず。けれど、俺が何故そこまで気に掛けてしまうのか、その理由が明らかになっているだけマシだった。あの表情は、あの瞳は、あいつが唯一見せてくれる"弱み"だから。そして俺は長いこと、そんな瞳を隣で見てきたから。そう、あの日から……———

               ———陶酔してしまいそうなほど綺麗な紫色の石に触れた、あの日から。


   + The words pierce him   ( 1/3 )


 *。+

なんだか中編っぽくなりそうです。ああ、すっごい難しいよこのお二人さん……
やっぱり表現が上手くいかない……うーん、誰かご指導を……

参照1000突破記念は、ぼちぼち考えてます。でも、ネタも無けりゃ文才も無いので、苦戦中なうw
そう言えば先日、さっくんが眼帯外して帝国メンバーとイチャイチャキャピキャピする夢を見ました。マジで俺得でしたね!
いやぁ〜、さっくんは眼帯取っても可愛い男前でした!(矛盾