二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 優しいルシフェル 【イナイレちまちま集】 ( No.16 )
日時: 2010/12/03 21:00
名前: 桃李 ◆J2083ZfAr. (ID: ja6QJnOq)

 【オリキャラで"天空の使徒に連れ去られたら"】

「ここが…ヘブンズガーデンか…」

 円堂が小さく呟いた。一見すると、天国のようなこの場所に仲間が連れ去られたのだ。自らを"天空の使徒"と名乗り、天空の鍵をつけていたアイツを連れ去った。

「下界の人間共が…何の用だ!!」
「!?お前はっ!!」

 栗色の長い三つ編みを揺らす少年が、建物から円堂たちを見下ろしていた。後ろには、似たような装いをしている少年たちがいる。

「…俺たちの仲間を返せ!!」
「笑止な。彼女には、花嫁になってもらうのだ!!」
「仲間を見捨てられるかよ!!」

 激しい言い争いが続く中、建築物の奥から何やら声が聞こえてきた。

「暴れないで下さ…」
「放して下さいっ!!ギュエールさん!!」

 女選手に両腕を掴まれ、必死にもがいているのは…他でもない桃花であった。

「桃花!?大丈夫か?」
「円堂くん…皆さん…来てくれたんですね」

 そんな会話の後、居心地の悪い沈黙が流れた。どうやら円堂が黙りこくってしまったらしい。溜まりかねた吹雪が、円堂をつっつく。

「きゃ、きゃぷてん…?」
「俺たち…桃花を連れ帰っていいのか?」
「何を言ってるの、キャプテン!?」
「だって…何か…」

 目がテンの天空の使徒たちには、全く気づかず円堂は続ける。

「もしかして…天空の使徒に賛成するの?」
「そういう意味じゃなくって…桃花が…」
「…私が?」



 『天空の使徒たちに馴染みすぎてるだろ?!』
 『…あぁ、確かに絵になってるね!!』


 こんな二人でしたがその後は、きっちり桃花を取り戻しました。まぁ、しばらく桃花の機嫌が悪かったのは…

   また、別のお話です…———